66 介達外力で複合骨折が起こりやすいのはどれか。
1 小児の鎖骨骨折
2 高齢者の上腕骨顆部骨折
3 小児の前腕骨骨幹部骨折
4 高齢者の大腿骨頸部内側骨折
答え.2
67 屈曲骨折の分類と骨折型との組合せで誤っているのはどれか。
1 第1型——–複合骨折
2 第1型——–骨片骨折
3 第2型——–斜骨折
4 第3型——–圧迫骨折
答え.4
68 最も高いエネルギーによる損傷はどれか。
1 横骨折
2 斜骨折
3 螺旋骨折
4 粉砕骨折
答え.4
69 ソルター-ハリスの分類で正しいのはどれか。
1 Ⅰ型は肥大層の損傷に限局する。
2 Ⅲ型が最も多い。
3 Ⅳ型は成長障害を起こしにくい。
4 Ⅴ型は受傷直後のエックス線像で判明が容易である。
答え.1
70 ズデック(Sudeck)骨萎縮で正しいのはどれか。
1 骨膜反応がみられる。
2 有痛性である。
3 上腕骨遠位部に好発する。
4 骨萎縮は短期間で回復する。
答え.2
71 病院へ緊急搬送を必要とするのはどれか。
1 鎖骨骨折整復中に一時期に顔面蒼白となった。
2 コーレス(Colles)骨折受傷1時間後に体温が38℃に上昇した。
3 大腿骨骨折受傷3日後に前胸部に点状出血斑が現れた。
4 上腕骨顆上骨折固定5日目に再転位した。
答え.3
72 偽関節が起こりやすい要因で誤っているのはどれか。
1 高齢者
2 複雑骨折
3 骨折部に多量の血腫
4 過度の持続牽引固定
答え.3
73 フォルクマン(Volkmann)拘縮の症状で誤っているのはどれか。
1 浮腫
2 自発痛
3 感覚麻痺
4 手関節伸展位
4
/
74 骨折の固定後、早期に現れるのはどれか。
1 筋萎縮
2 関節拘縮
3 骨萎縮
4 循環障害
答え.4
75 肋骨骨折の絆創膏固定で正しいのはどれか。
1 正中線を越えない範囲で貼付する。
2 深呼吸させ完全吸気状態で貼付する。
3 屋根瓦状に下方から上方に向って貼付する。
4 固定期間終了まで交換は避ける
答え.3
76 上腕骨大結節骨折で誤っているのはどれか。
1 裂離骨折として発生する。
2 肩関節外転位で固定する。
3 肩関節前方脱臼に合併する。
4 上腕二頭筋長頭腱脱臼を合併する。
答え.4
77 単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。肩の外傷で正しいのはどれか。
1 若年者に好発する。
2 弾発性固定がみられる。
3 徒手整復は禁忌である。
4 固定期間は2週である。
答え.2
78 初検時、骨折部が前外方凸変形するのはどれか。
1 上腕骨外科頸内転型骨折
2 上腕骨骨幹部(三角筋付着部より近位)骨折
3 大腿骨骨幹部中1/3部骨折
4 脛腓両骨骨幹部骨折
答え.1
79 上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 介達外力では横骨折が多い。
2 整復操作に伴う橈骨神経麻痺がある。
3 幼児ではハンギングキャスト固定を行う。
4 内反変形を残しやすい。
2.4
80 小児の上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 キャリングアングルの減少は内反転位を示す。
2 末梢骨片の外旋を残すと内反肘を後遺する。
3 遠位骨片の後方転位は自家矯正されやすい。
4 偽関節を生じやすい。
1.3
81 誤っている組合せはどれか。
1 上腕骨外顆骨折———-外反肘
2 上腕骨顆上骨折———-阻血性拘縮
3 上腕骨内側上顆骨折——肘関節伸展障害
4 肘頭骨折—————-遅発性尺骨神経麻痺
答え.4
82 骨折型と発生頻度の高い変形との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1 肘頭骨折——————–上腕三頭筋腱が索状に突出
2 橈骨頸部骨折—————-骨片が後方に突出
3 モンテギア(Monteggia)骨折—橈骨頭が前方に突出
4 ガレアジ(Galeazzi)骨折——尺骨頭が背側に突出
3.4
83 保存療法で整復直後の固定が良肢位なのはどれか。
1 肘関節後方脱臼
2 月状骨脱臼
3 膝蓋骨骨折
4 足関節前方脱臼骨折
答え.1
84 手の舟状骨骨折で誤っているのはどれか。
1 手関節の捻挫との鑑別は容易である。
2 手関節橈屈で疼痛が増強する。
3 手指はIP関節の手前まで固定する。
4 長期の固定が必要である。
答え.1
85 マレットフィンガーで誤っているのはどれか。
1 Ⅰ型はDIP関節を過伸展位で固定する。
2 Ⅱ型は終止腱停止部の裂離骨折である。
3 Ⅲ型は観血的治療が原則である。
4 DIP関節の伸展不全は自然回復する。
答え.4
86 股関節の関節可動域制限のない患者をベッドに端座位とし、股関節の屈曲を指示した。右脚は図のように屈曲可能であったが、左脚は屈曲できなかった。左脚の機能不全筋はどれか。
1 腸腰筋
2 大殿筋
3 中殿筋
4 梨状筋
答え.1
87 後脛骨筋によって裂離骨折が生じる部位はどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.2
88 外傷性肩関節脱臼の分類と所見との組合せで誤っているのはどれか。
1 鎖骨下脱臼———上腕長延長
2 肩峰下脱臼———上腕内旋位
3 烏口下脱臼———肩峰下空虚
4 関節窩下脱臼——-上腕外転位
答え.1
89 整復後2週間経過した肩関節前方脱臼の後療法で誤っているのはどれか。
1 肩関節部の温熱療法
2 肩関節部の軽擦手技
3 コッドマン体操
4 肩関節外転外旋の強制運動
答え.4
90 母指球・示指および中指掌側面の感覚障害の原因となるのはどれか。
1 舟状骨骨折
2 月状骨骨折
3 尺骨頭背側脱臼
4 ベネット(Bennett)脱臼骨折
答え.2
91 患者を腹臥位として行う股関節後方脱臼の整復法はどれか。
1 牽引整復法
2 コッヘル法
3 ミッデルドルフ法
4 スティムソン法
答え.4
92 先天性股関節脱臼の身体所見で誤っているのはどれか。
1 大腿皮膚ヒダが左右非対称となる。
2 股関節屈曲外転で患側大腿外側がベッドに付く。
3 背臥位で膝を立てると患側の膝が健側より低くなる。
4 開排時にクリック音を触知する。
答え.2
93 脱臼と断裂する靱帯との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1 股関節後方脱臼———大腿骨頭靱帯
2 膝関節前方脱臼———前十字靱帯
3 膝蓋骨外側脱臼———外側側副靱帯
4 距腿関節外側脱臼——-前距腓靱帯
1.2
94 膝蓋骨外側脱臼で誤っているのはどれか。
1 X脚の人に起こりやすい。
2 下腿が内反内旋位を強いられ発生する。
3 内側膝蓋支帯部の圧痛を示すことが多い。
4 膝蓋骨軟骨損傷を合併しやすい。
2
/
95 自然整復されやすいのはどれか。
1 膝蓋骨外側脱臼
2 距腿関節外側脱臼
3 リスフラン関節外側脱臼
4 第1中足指節関節背側脱臼
答え.1
96 SLRテスト偽陽性のときに追加する検査はどれか。
1 ブラガードテスト
2 FNSテスト
3 ケンプテスト
4 ニュートンテスト
答え.1
97 腱板損傷で行う検査はどれか。
1 ヤーガソンテスト
2 チェアーテスト
3 ドロップアームテスト
4 アドソンテスト
答え.3
98 肘部管症候群で筋萎縮が著明でない部位はどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.3
99 指末節に病変がみられるのはどれか。
1 マーデルング(Madelung)変形
2 ヘバーデン(Heberden)結節
3 ド・ケルバン(de Quervain)病
4 デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮
答え.2
100 膝関節障害はどれか。2つ選べ。
1 ティーチェ(Tietze)病
2 オスグッド-シュラッター(Osgood-Schlatter)病
3 ブラント(Blount)病
4 ペルテス(Perthes)病
2.3
101 20歳の男性。ラグビーの試合で全力疾走中、不意に腕をつかまれ転倒した。初検時、三角筋の膨隆が消失し、肩関節がやや外転位で運動制限がみられ、烏口突起下に上腕骨頭を触知した。整復後、肩関節の外転不能と上腕近位外側に感覚障害が現れた。考えられる合併症はどれか。
1 腋窩神経損傷
2 筋皮神経損傷
3 橈骨神経損傷
4 肩甲下神経損傷
答え.1
102 7歳の男児。鉄棒から落ちて左手を衝いた際、左肘が過伸展強制され受傷した。来所時、肘部の変形や腫脹が強く上腕骨遠位部骨折を疑った。手指の機能を確認する目的で、ジャンケンのグーとパーをするように指示したところ、パーは可能であったがグーは図のようであった。考えられるのはどれか。
1 筋皮神経損傷
2 橈骨神経損傷
3 正中神経損傷
4 尺骨神経損傷
答え.3
103 10歳の男児。野球で打球をショートバウンドで捕球しようとして右手小指の外転を強制され負傷した。右手小指MP関節を中心とする腫脹と、基節骨基部に限局性の圧痛を認めた。MP関節も屈曲運動はやや制限されていて、伸展では外転位をとり環指から離れている。同指のPIP及びDIP関節に異常は認められなかった。最も考えられるのはどれか。
1 中手骨頸部骨折
2 中手骨骨頭骨折
3 基節骨骨端離開
4 MP関節捻挫
答え.3
104 7歳の男児。スキー滑走中、新雪にスキー先端を突っ込み、上体を捻るようにして転倒、スキー板から靴が外れず、右下腿部を受傷した。下腿中央部に軽い腫脹と同部内側の限局性圧痛を認め、軸圧を加えると同時に疼痛が出現した。下腿に捻転力を加えた異常可動性は認められず、軋轢音も認めなかった。最も考えられるのはどれか。
1 脛骨骨幹部不全骨折
2 腓骨骨幹部単独骨折
3 脛・腓骨骨幹部螺旋骨折
4 脛・腓骨骨幹部横骨折
答え.1
105 25歳の男性。スノーボードで転倒し左肩部を強打した。左上肢の運動制限および左鎖骨内端部に激しい疼痛があり、呼吸時に増悪する。左頸静脈の怒脹もみられた。最も考えられるのはどれか。
1 肩甲骨骨折
2 定型的鎖骨骨折
3 肩鎖関節脱臼
4 胸鎖関節脱臼
答え.4
106 26歳の男性。空手の蹴りを練習中、右足第1指を過伸展強制され、図のような変形を呈して来所した。足底面に中足骨頭を触れ、基節骨を他動的に屈曲すると弾力性の抵抗があり、力を緩めると図の変形に戻ってしまった。この損傷の整復操作として適切でないのはどれか。
1 中足骨長軸上の末梢牽引
2 中足指節関節の過伸展
3 基節骨基部背側の直圧
4 中足指節関節の屈曲
答え.1
107 35歳の女性。3日前、自動車運転中、車に追突され負傷した。受傷直後から後頸部に自発痛および運動痛がみられたが、今日になってめまい感や耳鳴り、顔面部の感覚障害がみられ来所した。四肢の感覚障害や運動障害はなく、しびれ感や冷感もない。ジャクソンテストは陰性で上肢・下肢の深部反射も正常であった。最も考えられるのはどれか。
1 胸郭出口症候群
2 頸部交感神経症候群
3 頸椎椎間板ヘルニア
4 後縦靭帯骨化症
答え.2
108 30歳女性。出産後、友人と携帯メールを頻繁に交わすようになり、右手母指の付け根に痛みを感じるようになった。軽度の腫脹と熱感が患部にみられ、最近は箸を持つのもつらく感じるようになった。陽性となる検査はどれか。
1 ファーレンテスト
2 アレンテスト
3 トムゼンテスト
4 フィンケルスタインテスト
答え.4
109 19歳の女性。1か月前、バスケットボールをしていた際、右膝関節を捻り負傷した。右膝関節の腫脹が軽減しないため来所した。膝関節を屈曲し下腿を内旋させた状態から、膝に外反力を加えながら、膝関節を伸展させる徒手検査を行ったところ、下腿の前内方への不安定性を生じた。考えられる損傷部位はどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.3
110 30歳男性。2か月前、バレーボールをしたいた際、左足関節が内返し強制され負傷した。同様の既往の数回あり放置していたが、疼痛が残存し来所した。腫脹、熱感はないが左足関節に内反不安定性がみられた。この不安定性を改善する目的で強化する最も適切な筋はどれか。
1 後脛骨筋
2 長・短腓骨筋
3 足長母指伸筋
4 ヒラメ
答え.2
66 急性塑性変形がみられるのはどれか。
1 上腕骨近位骨端線離開時の上腕骨骨幹部
2 橈骨骨幹部骨折時の尺骨骨幹部
3 定型的鎖骨骨折時の近位骨片部
4 舟状骨骨折時の近位骨片部
2
/
67 骨折の確定所見はどれか。
1 鎖骨中・外1/3境界部に限局性圧痛がみられた。
2 上腕中央部に異常可動性がみられた。
3 肘関節部に発赤がみられた。
4 手関節部に局所熱感がみられた。
答え.2
68 受傷直後の所見で肘関節の前後径が増大しているのはどれか。2つ選べ。
1 上腕骨顆上伸展型骨折
2 上腕骨内側上顆骨折
3 肘関節後方脱臼
4 小児肘内障
1.3
69 ズデック(Sudeck)骨萎縮の症状でないのはどれか。
1 発汗異常
2 関節拘縮
3 爪の萎縮
4 病的反射の出現
答え.4
70 脱臼と原因疾患との組合せで誤っているのはどれか。
1 拡張性脱臼——-急性化膿性股関節炎
2 破壊性脱臼——-関節リウマチ
3 麻痺性脱臼——-脳血管障害
4 発育性脱臼——-血友病
答え.4
71 施術録で誤っているのはどれか。
1 施術日に記載する。
2 損傷部の経過を記載する。
3 骨折・脱臼では医師の同意を得た旨を記載する。
4 保存期間は3年間である。
答え.4
72 ギプス固定などで下肢を長時間動かさないことが原因で発症するのはどれか。
1 深部静脈血栓症
2 過剰仮骨形成
3 骨化性筋炎
4 脂肪塞栓
答え.1
73 通電療法でないのはどれか。
1 中周波
2 干渉波
3 超音波
4 低周波
答え.3
74 受傷後2週で前腕近位からの固定に変更した右コーレス(Colles)骨折患者が、職場復帰するにあたり、誤っている指導はどれか。
1 組み立て作業から管理業務への変更を指導した。
2 職場内では右手指を使用しないように指導した。
3 自家用車通勤しないように指導した。
4 休憩時間に右肩関節の振り子運動をするように指導した。
答え.2
75 脊椎骨折と好発部位との組合せで正しいのはどれか。
1 頸椎棘突起骨折———–下位頸椎
2 肋骨突起骨折————-上位胸椎
3 胸椎棘突起骨折———–下位胸椎
4 椎体圧迫骨折————-下位腰椎
答え.1
76 肋骨骨折で正しいのはどれか。
1 ゴルフでは第1肋骨に好発する。
2 幼小児に後発する。
3 単数骨折は肺損傷が起こりにくい。
4 絆創膏は吸気時に貼付する。
答え.3
77 小児の鎖骨骨折で正しいのはどれか。
1 第3骨片を生じることが多い。
2 解剖学的整復が要求される。
3 偽関節の発生が多い。
4 変形は漸次改善する。
答え.4
78 定型的鎖骨骨折で遠位骨片の転位に作用するのはどれか。
1 胸鎖乳頭筋
2 大胸筋
3 棘上筋
4 大円筋
答え.2
79 発生頻度の比較で正しいのはどれか。
1 鎖骨外端部骨折 > 鎖骨中・外1/3境界部骨折
2 上腕骨外科頸骨折 > 上腕骨解剖頸骨折
3 上腕骨外顆骨折 > 上腕骨顆上骨折
4 スミス(Smith)骨折 > コーレス(Colles)骨折
答え.2
80 肩甲骨骨折で正しいのはどれか。
1 体部骨折は縦骨折が多い。
2 頸部骨折は解剖頸が多い。
3 肩峰骨折は転位が著名である。
4 上角骨折は肩甲挙筋により転位する。
答え.4
81 小骨片に手関節屈曲作用筋が付着しているのはどれか。
1 上腕骨外顆骨折
2 上腕骨内側上顆骨折
3 橈骨頸部骨折
4 背側バートン(Barton)骨折
2
/
82 関節外骨折はどれか。
1 上腕骨解剖頸骨折
2 上腕骨内顆骨折
3 ショウファー骨折
4 スミス(Smith)骨折
答え.4
83 以下の条件すべてに該当するのはどれか。
条件1:高齢者に好発する。
条件2:骨壊死を起こしやすい。
条件3:人口骨頭置換術が行われている。
1 上腕骨外科頸外転型骨折
2 橈骨頭粉砕骨折
3 大腿骨頸部内側骨折
4 距骨頸部骨折
答え.3
84 保存療法で肘関節伸展位固定とするのはどれか。
1 モンテギア(Monteggia)骨折
2 ガレアジ(Galeazzi)骨折
3 肘頭骨折
4 橈骨頭骨折
答え.3
85 尺骨骨幹部上・中1/3境界部の骨折と同時に橈骨頭脱臼が生じた場合の合併症で考えられるのはどれか。
1 銃剣状変形
2 perfect O 不整
3 下垂指
4 鉤爪指変形
答え.3
86 所見と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
1 ドレーマン徴候————–大腿骨頭すべり症
2 ナウマン症候—————-距骨骨折
3 ラセーグ徴候—————-股関節前方脱臼
4 トレンデレンブルグ徴候——股関節臼蓋形成不全
答え.3
87 股関節後方脱臼と大腿骨頸部内側内転型骨折とに共通するのはどれか。2つ選べ。
1 高齢者に好発する。
2 大転子高位が認められる。
3 転子果長の短縮が認められる。
4 合併症に阻血性大腿骨頭壊死が挙げられる。
2.4
88 股関節内旋位となるのはどれか。
1 大腿骨転子間骨折
2 大腿骨頸部内側骨折
3 股関節腸骨脱臼
4 股関節恥骨上脱臼
答え.3
89 誤っているのはどれか。
1 大腿骨顆上屈曲型骨折は遠位骨片が前方に転位する。
2 分裂膝蓋骨は外上方に認めることが多い。
3 大腿骨外顆骨折は外反膝を呈する。
4 脛骨顆間隆起骨折では前方への不安定性がみられる。
答え.1
90 デュピュイトラン(Dupuytren)骨折はどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.4
91 肩鎖関節Ⅰ度損傷で正しいのはどれか。
1 反跳症状がみられる。
2 外転運動痛がある。
3 肩鎖靭帯は完全断裂する。
4 階段状変形を残す。
答え.2
92 肩関節脱臼の整復法でないのはどれか。
1 ベーラー法
2 ドナヒュー法
3 モーテ法
4 ミルヒ法
答え.1
93 ボタンかけに支障がないのはどれか。
1 手根管症候群
2 前骨間神経麻痺
3 肘部管症候群
4 腋窩神経麻痺
答え.4
94 月状骨周囲脱臼で正しいのはどれか。
1 月状骨は橈骨関節面から逸脱する。
2 発生機序はスミス(Smith)骨折と同じである。
3 示・中指掌側の感覚鈍麻を生じる。
4 月状骨周囲の手根骨は掌側に転位する。
答え.3
95 指PIP関節背側脱臼の固定肢位で正しいのはどれか。
1 MP・PIP・DIP関節伸展位
2 MP関節屈曲位、PIP・DIP関節伸展位
3 MP・PIP関節伸展位、DIP関節屈曲位
4 MP・PIP・DIP関節軽度屈曲位
答え.4
96 中足指節関節脱臼で誤っているのはどれか。
1 第1足指に好発する。
2 Z字型変形がみられる。
3 開放創は足底側に多い。
4 末梢牽引で整復する。
答え.4
97 正しい組合せはどれか。
1 バンカート損傷————大結節部の圧痛
2 示指ロッキングフィンガー–MP関節の伸展障害
3 梨状筋症候群————–大腿前面部の感覚障害
4 アキレス腱断裂————患側の爪先立ち可能
答え.2
98 痛みの出現により陽性と判断するテストはどれか。
1 リフトオフ
2 フィンケルスタイン
3 ラックマン
4 トンプソン
答え.2
99 Ⅱ度の膝側副靱帯損傷でみられないのはどれか。
1 限局性圧痛
2 関節部の腫脹
3 軸圧痛
4 側方動揺性
答え.3
100 図に示す部位に圧痛があるのはどれか。
1 足根洞症候群
2 足根管症候群
3 有痛性外脛骨障害
4 有痛性三角骨障害
答え.1
101 46歳の男性。3年前から左手に軽いしびれを感じるようになり、最近、細かい指先での作業が困難となっている。左肘関節は約20度外反しているが屈伸運動は正常であった。なお、6歳頃、左上腕骨外顆骨折の既往があり、この損傷による後遺症と考えられた。手指の機能障害はどれか。
1 小指DIP・PIP関節の完全伸展不能
2 小指MP関節の完全伸展不能
3 中指掌側面の感覚障害
4 母指の対立運動不能
答え.1
102 9歳の女児。一輪車から転て落し左手の手掌を衝いて倒れ、左肘部に疼痛を訴えて来所した。腫脹は肘関節全体にみられ、自動運動が困難である。近医で診察を依頼するため、応急処置として三角巾で提肘することにした。三角巾のあて方で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 a
2 b
3 c
4 d
1.4
103 15歳の男子。柔道で第2中手骨骨幹部を骨折した。整復を行い、手関節軽度伸展位で示指をMP関節30°・PIP関節90°・DIP関節45°屈曲位でアルミ副子で3週固定した。固定除去後、指を屈曲させると、示指が中指に重なっていた。この重なりを予防する初期の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1 中指とともに固定する。
2 手関節を屈曲位で固定する。
3 MP関節を伸展位で固定する。
4 指先を舟状骨結節に向けて固定する。
1,4
104 35歳の男性。7日前、重量物を持ち上げた際、強い腰部および右下肢痛が出現し、歩行困難となった。現在、脊柱起立筋部に緊張感があるものの、棘突起の叩打痛もなく、腰痛は消失し、歩行の異常はみられない。体幹を右回旋位で伸展させると右大腿後面から下腿後面にかけて放散痛がみられた。右足部外側の感覚障害、足母指底屈筋力の低下が認められた。膝・足クローヌスは認められなかった。他に認められる右下肢の所見はどれか。
1 FNSテスト陽性
2 膝蓋腱反射亢進
3 アキレス腱反射減弱
4 バビンスキー反射陽性
答え.3
105 62歳の男性。10日前、バス乗車中に吊革を右手で力を入れて持っていたところ、バスが急停車した瞬間に鋭い疼痛が肩に生じた。3日で疼痛は軽快したが、肩の挙上が不自由なため来所した。大結節部に圧痛がみられる。考えられるのはどれか。
1 腱板損傷
2 肩鎖関節脱臼
3 ベネット損傷
4 肩関節脱臼
答え.1
106 50歳の女性。工場で組み立て作業ラインに従事している。特に受傷した覚えがないが、約2週間前から起床時に左手母指IP関節が、屈曲したまま伸びなくなると訴えている。診察時には同関節は伸びていて、抵抗感はあるが自動的に屈曲も可能である。認められる主な症状はどうか。
1 起床時に母指がZ字状を呈している。
2 MP関節掌側に硬結を触知する。
3 IP関節に腫脹を認める。
4 IP関節に圧痛を認める。
答え.2
107 68歳の男性。左小指の運動制限があり、日常生活動作にも支障をきたしている。MP・PIP関節の伸展制限を認め、左指の手掌部に索状物を触れる。考えられるのはどれか。
1 ド・ケルバン病
2 フォルクマン拘縮
3 デュピュイトラン拘縮
4 マーデルング変形
答え.3
108 18歳の男子。10日前にバスケットボールの試合中にボールを取り損ない右示指を突いた。放置していたが、今日になって示指が図のような変形を呈していることに気付き来所した。最も考えられるのはどれか。
1 深指屈筋腱断裂
2 正中索断裂
3 終止腱断裂
4 浅指屈筋腱断裂
答え.2
109 50歳の男性。ゴルフ中に坂を駆け上がった際、右下腿後部が何かに叩かれた痛みを感じたと跛行で来所した。ふくらはぎ内側部に圧痛があり、足関節背屈を強制する疼痛が増強する。脛骨内側後縁部に沿った疼痛はなくトンプソンテストは陰性である。最も考えられるのはどれか。
1 腓骨筋損傷
2 膝窩筋損傷
3 シンスプリント
4 アキレス腱断裂
答え.1
110 19歳の女性。陸上競技長距離選手。2週間前から走行中に右下腿前面部の疼痛や下腿の圧迫感を感じるようになった。最近では、走行中につま先を引っかけてつまずくことが多くなり、図に示す部位にしびれ感が認められる。走るのを中止して、しばらくすると右下腿の痛みや感覚異常は認められなくなる。発症に関与する神経はどれか。
1 腓骨神経
2 深腓骨神経
3 浅腓骨神経
4 内側足底神経
答え.2