問題68 運動器損傷で正しいのはどれか。
1.打撲では介達痛がある。
2.脱臼では異常可動性がある。
3.靱帯断裂では最終域感がある。
4.末梢神経損傷では代償運動がある。
答え.4
問題69 神経麻痺と症状の組合せで誤っているのはどれか。
1.総腓骨神経—–下垂足
2.長胸神経—–翼状肩甲
3.閉鎖神経—–ハサミ足
4.後骨間神経—–下垂指
答え.3
問題70 施術録へ記録するSOAPでAはどれか。
1.評 価
2.判 断
3.治 療
4.教育計画
答え.1
問題71 物理療法機器を用いた間欠的圧迫法の適応はどれか。
1.肺水腫
2.心不全
3.リンパ浮腫
4.骨折の急性期
答え.3
問題72 高齢者の外傷予防エクササイズで誤っているのはどれか。
1.バランスエクササイズ
2.ハイパワーエクササイズ
3.エアロビクスエクササイズ
4.柔軟性の改善エクササイズ
答え.2
問題73 競技者外傷予防で相反神経支配を用いたのはどれか。
1.PNFストレッチング
2.スタティックストレッチング
3.ダイナミックストレッチング
4.バリスティックストレッチング
答え.3
問題74 下顎骨骨折で誤っているのはどれか。
1.20歳代に好発する。
2.咬合不全を残しやすい。
3.下顎枝部では開放性が多い。
4.体部では直達外力によるものが多い。
答え.3
問題75 肋骨骨折で誤っているのはどれか。
1.介達外力では胸郭内方凸の変形となる。
2.合併症に胸壁動揺がある。
3.第5~9肋骨に好発する。
4.小児では虐待を考える。
答え.1
問題76 チャンス(Chance)骨折の発生機転はどれか。2つ選べ。
1.椎体全体への圧迫力
2.椎弓への強い牽引力
3.椎体前方支柱部への圧迫力
4.椎体中間支柱部への捻転力
答え2.3
問題77 上腕骨解剖頸骨折で正しいのはどれか。
1.転倒時に手を衝き受傷する。
2.関節の腫脹は軽微である。
3.変形は触知しづらい。
4.ハンギングキャストを用いる。
答え.3
問題78 上腕骨外顆骨折で正しいのはどれか。
1.思春期に多い。
2.腕橈関節は正常に保たれる。
3.外側側副靱帯の断裂を合併する。
4.回転転位は肘関節内反強制で生じる。
答え.4
問題79 モンテギア(Monteggia)骨折で正しいのはどれか。
1.屈曲型は前外方凸変形を呈する。
2.屈曲型は肘関節屈曲位で固定する。
3.伸展型は橈骨頭が後方に脱臼する。
4.伸展型は肘関節鋭角屈曲位で固定する。
答え.4
問題80 ベネット(Bennett)骨折で正しいのはどれか。
1.T字状の骨片骨折をいう。
2.固定保持は容易である。
3.母指は内転屈曲位となる。
4.近位骨片は長母指外転筋によって転位する。
答え.3
問題81 マレットフィンガーⅢ型で正しいのはどれか。
1.裂離骨折である。
2.腫脹は軽度である。
3.屈曲強制で発生する。
4.DIP関節伸展位で固定する。
答え.4
問題82 骨盤骨裂離骨折の部位と原因の組合せで正しいのはどれか。
1.腸骨稜—–腸腰筋の牽引
2.上前腸骨棘—–縫工筋の牽引
3.下前腸骨棘—–大腿筋膜張筋の牽引
4.坐骨結節—–長内転筋の牽引
答え.2
問題83 大腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.近位1/3部骨折の近位骨片は内転する。
2.近位1/3部骨折の遠位骨片は外旋する。
3.中央1/3部骨折の近位骨片は外転する。
4.中央1/3部骨折の近位骨片は内旋する。
答え.4
問題84 膝蓋骨骨折で誤っているのはどれか。
1.膝蓋支帯断裂の合併は転位高度となる。
2.介達外力で粉砕骨折が発生する。
3.腱膜下骨折は膝伸展可能である。
4.分裂膝蓋骨と鑑別を要する。
答え.2
問題85 内果・外果および脛骨遠位関節面後縁を骨折したものはどれか。
1.ポット(Pott)骨折
2.チロー(Tillaux)骨折
3.コットン(Cotton)骨折
4.デュピュイトラン(Dupuytren)骨折
答え.3
問題86 足の舟状骨骨折で正しいのはどれか。
1.体部骨折は後脛骨筋の牽引で発生する。
2.第2ケーラー(Kohler)病と鑑別する。
3.回内・回外運動が制限される。
4.外傷性内反足の原因となる。
答え.3
問題87 顎関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1.男性に多い。
2.関節包は破れることが多い。
3.関節窩の前方に関節頭を触知する。
4.片側脱臼では口の開閉は不能となる。
答え.3
問題88 胸鎖関節脱臼でみられないのはどれか。
1.前方脱臼
2.後方脱臼
3.上方脱臼
4.下方脱臼
答え.4
問題89 肩関節烏口下脱臼の整復障害の要因となるのはどれか。
1.肩甲下筋腱の伸長
2.関節上腕靱帯の弛緩
3.関節唇の嵌入
4.腋窩神経の麻痺
答え.3
問題90 月状骨脱臼で正しいのはどれか。
1.腫脹は軽度である。
2.手関節は尺屈位をとる。
3.月状骨は有頭骨の背側に位置する。
4.月状骨と橈骨は正常の位置を維持する。
答え.2
問題91 第1中手指節関節の垂直脱臼で正しいのはどれか。
1.IP関節は伸展位になる。
2.尺側側副靱帯は断裂する。
3.MP関節屈曲位で固定する。
4.固定期間は6週とする。
答え.3
問題92 股関節後方脱臼の整復障害の要因とならないのはどれか。
1.骨盤骨骨折の合併
2.大腿骨頭靱帯の断裂
3.関節包裂孔部の狭小
4.骨頭と関節窩の間の筋の介在
答え.2
問題93 外傷性膝関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1.大腿骨が前方に脱臼する。
2.ダッシュボード損傷が多い。
3.膝窩動脈損傷に注意する。
4.前方関節包が損傷する。
答え.3
問題94 中足趾節関節の脱臼で正しいのはどれか。
1.第5趾に好発する。
2.Z字型変形を呈する。
3.底側脱臼することが多い。
4.関節背側に開放創がみられる。
答え.2
問題95 顎関節症の分類で単純エックス線上、骨硬化像がみられるのはどれか。
1.Ⅰ型
2.Ⅱ型
3.Ⅲ型
4.Ⅳ型
答え.4
問題96 外傷性腕神経叢麻痺で正しいのはどれか。
1.上位型麻痺ではウエイターズチップポジションがみられる。
2.下位型では橈骨神経、筋皮神経が傷害される。
3.節後損傷は全型で多くみられる。
4.節前損傷は予後良好である。
答え.1
問題97 仙腸関節の検査法はどれか。
1.WLR
2.Kemp
3.Newton
4.Bow string
答え.3
問題98 リトルリーガー肩で正しいのはどれか。
1.大結節部に圧痛がある。
2.サルカス徴候が陽性となる。
3.ソルター・ハリスのⅡ型である。
4.内反変形を残すことがある。
答え.4
問題99 腱交叉症候群に関与しないのはどれか。
1.長母指伸筋
2.長母指外転筋
3.長橈側手根伸筋
4.短橈側手根伸筋
答え.1
問題100 表に示す徒手筋力検査(MMT)の結果から考えられる神経絞扼部位はどれか。
1.回外筋腱弓
2.四辺形間隙
3.ストラザース腱弓
4.上腕骨橈骨神経溝
答え.1
問題101 疾患と徴候の組合せで正しいのはどれか。
1.腸腰筋短縮——-ドレーマン徴候
2.ペルテス(Perthes)病——-ルドロフ徴候
3.股関節インピンジメント——-尻上がり徴候
4.大腿骨頭すべり症——-トレンデレンブルグ徴候
答え.4
問題102 ジャンパー膝で正しいのはどれか。
1.膝蓋跳動がみられる。
2.膝蓋骨下極部に圧痛がみられる。
3.グラスピングテストが陽性となる。
4.膝関節屈伸でクリックを触知する。
答え.2
問題103 60歳の女性。自宅の庭で転倒し受傷した。医科にて橈骨遠位端骨折と診断され固定を行った。固定除去後、手部に疼痛、腫脹、熱感が生じてきた。
考えられるのはどれか。
1.骨化性筋炎
2.阻血性壊死
3.脂肪塞栓症候群
4.複合性局所性疼痛症候群
答え.4
問題104 67歳の男性。転倒して縁石に前胸部を強打し、強い痛みを自覚した。
1.来所持、背中を丸めるような姿勢をとり、ゆっくりとした腹式呼吸で、前胸部中央に著名な皮下出血と腫脹がみられた。
合併症で考えられないのはどれか。
1.血 胸
2.肋骨骨折
3.第10胸椎神経根障害
4.縦郭臓器の損傷
答え.3
問題105 53歳の女性。1週前、自宅で転倒し右腰部に痛みを自覚した。所見時、棘突起の疼痛は軽度で、下肢伸展挙上テストは陰性であった。挙動動作および左側屈で疼痛が誘発された。
考えられるのはどれか。
1.腰部脊柱管狭窄症
2.腰椎肋骨突起骨折
3.腰椎椎間板ヘルニア
4.胸腰椎移行部圧迫骨折
答え.2
問題106 85歳の女性。朝の散歩中に手をついて転倒し、肩の痛みを感じた。痛みが引かないため夕方来所した。肩部の腫脹は著明で上腕部から前腕部にかけて皮下出血斑がみられた。肩関節の自動運動はわずかに可能で、異常可動性と軋轢音は触知できなかった。
考えられるのはどれか。
1.腱板断裂
2.肩関節烏口下脱臼
3.上腕骨外科頸骨折
4.上腕二頭筋長頭腱断裂
答え.3
問題107 6歳の男児。自転車の練習中に転倒し、右肘関節伸展位で手掌部を付き受傷した。肘関節部に激しい痛みがあり来所した。肘関節部が後方に突出し前腕が短縮してみえる。ヒューター三角に乱れはない。
この損傷の後遺症で起こりにくいのはどれか。
1.肘関節屈曲障害
2.外反肘変形
3.阻血性拘縮
4.骨化性筋炎
答え.2
問題108 58歳の男性。歩道の溝につまずき転倒し、前腕回内位で肘関節外反強制された。肘関節外側部の腫脹と圧痛がみられ、前腕回外運動で疼痛が増強する。
この損傷で正しいのはどれか。
1.肘は内反位をとる。
2.肘関節前方脱臼を合併しやすい。
3.解剖学的整復が必要である。
4.前腕中間位で固定する。
答え.3
問題109 36歳の女性。4時間前にスノーボードで転倒し右手をついて受傷した。来所するまで特に処置は受けていない。来所時の写真(別冊No.3)を別に示す。手指の動きは良好で、感覚障害はみられない。
当日の施術で誤っているのはどれか。
1.診断の確定に超音波画像を用いる。
2.患肢の挙上を指示する。
3.患部を金属副子、厚紙と包帯にて固定を行う。
4.しびれが増悪した際には固定を外すよう説明する。
答え.1
問題110 10歳の女児。ソフトボールで補球した際、右手小指が外転強制された。右第5MP関節の腫脹と、基節骨基部に限局性の圧痛がみられる。MP関節伸展では小指は外転位をとり環指から離れている。DIPおよびPIP関節に異常はなかった。
考えられるのはどれか。
1.MP関節捻挫
2.中手骨骨頭骨折
3.中手骨頸部骨折
4.基節骨骨端線離開
答え.4
問題111 36歳の女性。2週前にオートバイで転倒し、右肩部を強打した。以来、肩部の疼痛を自覚している。特に右側臥位での夜間痛が著名である。肩関節外転が他動では可能であるが、自動では60度位に制限されている。
考えられる疾患はどれか。
1.五十肩
2.腱板損傷
3.肩関節脱臼
4.上腕骨外科頸骨折
答え.2
問題112 28歳の男性。機械の組み立て工。仕事中に特定の動作で肘関節がカクッとずれるような感じがあり、力が入らないという。小学生の低学年時に肘の骨折の既往があり、運搬角は-10度である。前腕回外位で手掌から軸圧をかけて肘関節を外反すると、橈骨頭の後外方への亜脱臼がみられた。
亜脱臼の原因はどれか。
1.輪状靱帯の亜脱臼
2.外側側副靱帯の緊張
3.内側側副靱帯の弛緩
4.外側尺側側副靱帯の弛緩
答え.4
問題113 35歳の男性。板前をしている。約1か月前、調理中に右前腕近位橈側に違和感を自覚し、その後に指が動きにくくなったとのことで来所した。第2~5MP関節の伸展が不能であった。感覚障害はみられない。
他に考えられる症状はどれか。
1.母指橈側外転不能
2.フローマン徴候陽性
3.つまみ動作不能
4.ティアドロップサイン陽性
答え.1
問題114 37歳の男性。ゴルフ歴10年。右利き。2か月前からグラブを振るとき左手関節尺側に疼痛が出現してきた。最近は左手でペットボトルを開ける際にも痛みが出ると訴えて来所した。手関節の可動域制限は軽度だが、手関節尺屈位で軸圧を加えると疼痛が再現された。
考えられないのはどれか。
1.月状骨軟化症
2.尺骨茎状突起骨折
3.遠位橈尺関節脱臼
4.三角線維軟骨損傷
答え.1
問題115 45歳の男性。柔道の練習中に受け身で右中指を負傷した。来所時、右中指DIP関節は屈曲し、同部に腫脹と軽度の圧痛がみられた。また同関節の自動運動は不能であった。医科での単純エックス線検査で骨折はないと言われた。
固定期間はどれか。
1.1~2週
2.3~5週
3.6~8週
4.9~10週
答え.3
問題116 35歳の男性。テニス中に転がっていたボールを踏み転倒し、右母指を外転強制された。MP関節の圧痛、運動痛、側方動揺性がみられる。医科での単純エックス線検査では骨損傷は確認されなかった。
正しいのはどれか。
1.MP関節伸展位で固定する。
2.ステナー損傷が必発する。
3.IP関節に弾発現象が現れる。
4.IP関節伸展位で副靱帯は弛緩する。
答え.1
問題117 34歳の女性。ジムでチューブトレーニング中、右第2MP関節が突然動かなくなり来所した。屈曲は可能だが、伸展が不能であった。触診では同部の手掌橈側に圧痛がみられた。腫瘤や瘢痕はない。
考えられるのはどれか。
1.オーバーラッピングフィンガー
2.ロッキングフィンガー
3.マレットフィンガー
4.スナッピングフィンガー
答え.2
問題118 14歳の男子。肥満体型。はっきりとした原因はなく、1か月くらい前から遊んでいるときに、右膝に痛みを感じるようになったため来所した。3日前から右膝部や股関節部の痛みが増強してきたと訴えている。腫脹、圧痛、熱感はみられないが、下肢の他動運動で股関節に屈曲制限がみられた。
最も考えられるのはどれか。
1.大腿骨肉腫
2.単純性股関節炎
3.大腿骨頭すべり症
4.腸腰筋膿瘍
答え.3
問題119 39歳の男性。マラソンが趣味である。左大腿の筋肉痛で、図に示す締め付け圧が調整できるサポーターを装着して練習をしていた。強く締めたほうが効果があると感じ、できるだけ強めに締めていたところ、膝内側の疼痛と下腿内側の違和感が生じてきた。
考えられるのはどれか。
1.滑膜ヒダ障害
2.膝蓋軟骨軟化症
3.内側半月損傷
4.ハンター管症候群
答え.4
問題120 17歳の男子。高校でテニス部に所属している。1か月前から体力強化のためにダッシュ、ジャンプ、ターン、ストップを主としたトレーニングを行ったところ、下腿内側に疼痛を自覚した。来所持、脛骨内側後縁に圧痛があり、偏平足がみられた。部活が休みの日には目立った疼痛はないという。
考えられるのはどれか。
1.テニスレッグ
2.シンスプリント
3.後脛骨筋炎
4.アキレス腱周囲炎
答え.2
問題121 29歳の男性。プロバスケットボール選手である。2か月前から右足関節背屈での疼痛を自覚している。足関節前面に骨性隆起を触れるが、同部の圧痛は軽度である。足関節に背屈制限と不安定性がみられる。
考えられるのはどれか。
1.三角骨障害
2.衝突性外骨腫
3.足根洞症候群
4.足根管症候群
答え.2
問題122 18歳の女子。バスケットボール練習中に右足部を回外強制で負傷し来所下。写真(別冊No.4)に示す部位に限局する腫脹と著名な圧痛がみられた。
考えられるのはどれか。2つ選べ。
1.二分靱帯損傷
2.腓骨筋腱脱臼
3.有痛性外脛骨
4.踵骨前方突起骨折
答え1.4