問題 1 癌とそのリスク因子の組合せで誤っているのはどれか。
1. 胃癌 – 塩・塩蔵物
2. 大腸癌 – 肥満
3. 乳癌 – ヒトパピローマウイルス
4. 食道癌 – 喫煙
答え.3
問題 2 健康増進法との関連性が低いのはどれか。
1. 健康日本21
2. 国民健康・栄養調査
3. 受動喫煙対策
4. 長寿医療制度
答え.4
問題 3 喫煙と肺癌発生の疫学的因果関係の検討で正しい組合せはどれか。
1. 関連の強固性」 – たばこの煙には様々な発がん物質が含まれる。
2. 関連の一致性 – 肺癌発生率は喫煙者が非喫煙者に比べ高い。
3. 関連の時間性 – 長期間の喫煙歴が肺癌の発生に先行する。
4. 関連の整合性 – 喫煙と肺癌発生の関連は、様々な国の研究で認められる。
答え.3
問題 4 近年の我が国の死因で最も多いのはどれか。
1. 悪性新生物
2. 心疾患
3. 脳血管疾患
4. 老衰
答え.1
問題 5 介護予防対策で有用性が低いのはどれか。
1. がん対策
2. スタンダード・プリコーションの実施
3. 生活習慣病の予防
4. ロコモティブシンドロームの予防
答え.2
問題6 食中毒で正しいのはどれか。
1. キノコは食中毒の原因となる。
2. 近年の我が国では黄色ブドウ球菌による件数が最も多い。
3. ボツリヌス菌は感染型の食中毒を起こす。
4.食品を低温で保存すれば細菌は死滅する。
答え.1
問題 7 精神保健で正しいのはどれか。
1. 保健所は精神保健福祉センターの指導援助を行う。
2. アルツハイマー型認知症は一般に急激に症状が進行する。
3. 自閉症スペクトラムではコミュニケーションの障害がみられる。
4. 自傷他害のおそれがあり、患者本人の同意がない場合は任意入院が行われる。
答え.3
問題8 国民医療費で正しいのはどれか。
1. 健康診断の費用が含まれる。
2. 国民医療費の財源には公費が含まれる。
3. 医科診療医療費のうち大部分は入院医療費が占める。
4.人口一人当たりの国民医療費が最も高額な年齢階級は 45~64歳である。
答え.2
問題 9 インフルエンザウイルスで誤っているのはどれか。
1. 空気感染する。
2. 気道感染症を引き起こす。
3. 抗原性が容易に変化する。
4. パンデミックの原因となる。
答え.1
問題 10 消毒方法で誤っているのはどれか。
1. 爪先は手洗いのミスが生じやすい。
2. 皮膚の消毒にフタラールを用いる。
3. 床の消毒に次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
4. 手指では機械的清拭法と化学的清拭法がある。
答え.2
問題 11 二酸化炭素の建築物環境衛生管理基準はどれか。
1. 検出されてはならない
2.0.001 %以下
3.0.1%以下
4.10%以下
答え.3
問題 12 廃棄物処理法に基づく廃棄物の取り扱いで誤っているのはどれか。
1. 産業廃棄物の処理の責任は事業者にある。
2. 家庭で飼っていた動物の死体は一般廃棄物として扱う。
3. 特別管理産業廃棄物の委託処理に管理票(マニフェスト)を使用する。
4.医療機関において体液に汚染されたガーゼは一般ごみと共に廃棄してよい。
答え.4
問題 13 ICIDH で能力低下はどれか。
1. 大腿四頭筋の徒手筋力テストが3である。
2. 足関節の背屈可動域がマイナス 10度である。
3. 歩行距離が最大 50 m である。
4. 歩行可能範囲に商店がなく買い物ができない。
答え.3
問題 14 ICIDH の機能障害で正しいのはどれか。.
1. 病気や外傷によりもたらされる。
2. 同じ機能障害を持った人は同じ程度の能力低下を持つ。
3. 下肢切断をした人は歩けないという機能障害を持つ。
4. 下肢切断者に義足を処方することで軽減する。
答え.1
問題 15 線分二等分テストの結果を図に示す。正しいのはどれか。
1. 右半側空間無視
2. 左半側空間無視
3. 右同名半盲
4.左同名半盲
答え.2
問題 16 日常関連動作はどれか。
1. 食事動作
2. 整容動作
3. 洗濯動作
4. 入浴動作
答え.3
問題 17 脳梗塞患者の頭部 CT 横断像を別に示す。この患者の症状はどれか。
1. 右片麻痺
2. 左片麻痺
3. 四肢麻痺
4. 対麻痺
答え.2
問題 18 温熱の作用で誤っているのはどれか。
1. 鎮痛
2. 筋痙縮の緩和
3. 膠原線維の伸張
4. 心拍出量の低下
答え.4
問題 19 腓骨神經麻痺に用いるのはどれか。
1. 短下肢装具
2. 長下肢装具
3. 両側松葉杖
4. ニーブレース
答え.1
問題 20ケーブルシステム及びハーネスを利用し把持動作を行う義手はどれか。
1. 装飾用義手
2. 作業用義手
3. 体内力源義手
4. 体外力源義手
答え.3
問題 21 職種と用いるリハビリテーションの組合せで適切でないのはどれか。
1. 理学療法士 – 運動療法、物理療法
2. 作業療法士 – 手芸、工作
3.臨床心理士 – 嚥下機能評価
4.言語聽覺士 – コミュニケーション訓練
答え.3
問題 22 脳卒中の急性期リハビリテーションで優先度が低いのはどれか。
1. 関節可動域訓練
2. ベット上動作訓練
3. 高次脳機能訓練
4. 歩行訓練
答え.3
問題 23 65歳の男性。数年前から安静時の振戦があり、パーキンソン(Parkinson) 病の診断を受けている。最近になって歩き始めの一歩が出にくくなり、歩き始 めると止まれないことがあるため受診した。 正しいのはどれか。
1. 施設入所を勧める。
2. 可及的に安静を取るよう指示する。
3. 関節可動域訓練を主体としたリハビリテーションを行う。
4. 立位歩行訓練を主体としたリハビリテーションを行う。
答え.4
問題 24 診断へのプロセスとして最初に行うのはどれか。
1. 鑑別診断を行う。
2. 自覚症状を聞く。
3. 臨床検査を行う。
4.他覚的所見を診察する。
答え.2
問題 25 重症うっ血性心不全患者の姿勢はどれか。
1. 起坐位
2. 仰臥位
3. 側臥位
4. 腹臥位
答え.1
問題 26 失調性歩行の症状はどれか。2つ選べ。
1. 足もとを目で確かめながら歩く。
2. 足を足底側に屈曲したまま歩く。
3. ちょこちょこと小刻みに歩く。
4. 動揺しながら歩く。
1.
答え.4
問題 27 長期の気管支喘息患者でみられる胸郭変形はどれか。
1. 樽状胸
2. 扁平胸
3. 鳩胸
4. 漏斗胸
答え.1
問題 28 聴診所見で正しいのはどれか。
1. 胸水貯留では声音が増強する。
2. 心膜液貯留では心音が増強する。
3. 急性心膜炎では心膜摩擦音を聴取する。
4. 甲状腺機能亢進症では心音が減弱する。
答え.3
問題 29 筋肉の所見で誤っているのはどれか。
1. 小脳の疾患では、筋肉に特有な抵抗が減弱している。
2. シャルコー・マリー・トゥース(Charcot-Marie-Tooth)病では、四肢遠位の筋萎縮がある。
3. デュシェンヌ (Duchenne)型筋ジストロフィーでは、四肢近位の筋萎縮がある。
4. パーキンソン(Parkinson)病では、関節を屈曲させると、ある時点で急に抵抗がなくなる。
答え.4
問題30 腹部の触診で正しいのはどれか。
1. 胃癌では手で圧迫した時より放した瞬間に強い痛みを訴える。
2.健常者ではわずかに肝臓の上縁を触知できる。
3. 汎発性腹膜炎では腹壁全体が板のように硬くなる。
4. 胆嚢炎では左季肋部に強い圧痛がある。
答え.3
問題 31 体温が持続的に高く1°C以上の日内変動があるのはどれか。
1. 弛張熱
2. 稽留熱
3. 波状熱
4. 間欠熱
答え.1
問題32 表在感覚はどれか。
1. 位置覚
2. 温度覚
3. 振動覚
4.2点識別覚
答え.2
問題 33 顔面神経が関与するのはどれか。
1. 咽頭反射
2. 下顎反射
3. 角膜反射
4. 瞳孔反射
答え.3
問題 34 突然の腹痛とともに下血(鮮血便)がみられるのはどれか。
1. クローン(Crohn)病
2. 過敏性腸症候群
3. 虚血性大腸炎
4. 潰瘍性大腸炎
答え.3
問題 35 逆流性食道炎で正しいのはどれか。
1. 繰り返す嘔吐が原因である。
2. 胃酸の分泌を抑える治療を行う。
3.日常の注意として臥床前に飲食するようにする。
4. ヘリコバクター・ピロリ菌の感染によって生じる。
答え.2
問題 36 肺結核で正しいのはどれか。
1. 結核菌は空気感染する。
2. 結核菌 PCR 検査で陰性となる。
3. ツベルクリン反応は陰性となる。
4. インターフェロン/遊離試験は BCG 接種で陽性となる。
答え.1
問題 37 急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。
1. 心電図検査で ST 上昇を認める。
2. 血液検査でトロポニンの低下を認める。
3. 冠動脈造影検査で冠動脈の閉塞を認める。
4. 心エコー検査で心室の壁運動の低下を認める。
答え.2
問題 38 鉄欠乏性貧血の症状でないのはどれか。
1. 頻脈
2. 異食症
3. ばち指
4. 易疲労感
答え.3
問題 39 糖尿病の合併症として生じる神経障害でないのはどれか。
1. 手指振戦
2. 振動覚低下、
3. 起立性低血圧
4. 膝蓋腱反射消失
答え.1
問題 40 関節リウマチで障害されやすいのはどれか。
1. 頸椎環軸関節
2. 遠位指節間関節
3. 仙腸関節
4. 胸鎖関節
答え.1
問題 41 腎糸球体を病変の主体とするのはどれか。
1. 間質性腎炎
2. ネフローゼ症候群
3. 腎盂腎炎
4. 複雑性膀胱炎
答え.2
問題 42 筋力低下が数日から数週間で進行するのはどれか。
1. ギラン・バレー(Guillain-Barre)症候群
2. ハンチントン(Huntington)病
3. メニエール(Meniere)病
4. レヴィ(Lewy)小体病
答え.1
問題 43 後天性免疫不全症候群(AIDS)で正しいのはどれか。
1. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染後、数日で発症する。
2. 進行すると日和見感染症を合併する。
3. CD8陽性T細胞数が著しく減少する。
4. 母子間感染は起こらない。
答え.2
問題 44 65 歳の男性。50 歳時に高血圧を指摘されたが放置していた。他に特記 すべき既往歴はなく、下肢静脈瘤もない。30分前に突然、前胸部および背部の
冷汗を伴う激しい疼痛が出現し、その後も持続している。右橈骨動脈で強く脈 拍を触れるが、左橈骨動脈では脈拍を触知しない。
可能性が高いのはどれか。
1. 自然気胸
2. 急性心筋梗塞
3. 肺血栓塞栓症
4. 急性大動脈解離
答え.4
問題 45 56歳の女性。8か月前から徐々に歩行時の疲れやすさを自覚し、1か 月前から階段を昇れなくなり、洗髪時に腕を挙げるのが難しくなった。胸腹部に異常を認めない。上眼瞼部に浮腫性の淡い紫色の紅斑を認める。血液検査でクレアチンキナーゼ(CK)が 1870 U/L(基準 30 ~ 140)であった。
最も考えられるのはどれか。
1. 結節性多発動脈炎
2. 皮膚筋炎
3. 強皮症
4.ベーチェット (Behcet)病
答え.2
問題 46 熱傷で誤っているのはどれか。
1. 低温熱傷は難治性である。
2. 成人の熱傷面積概算には「9の法則」を用いる。
3. 皮膚損傷の面積によってI~III度に分類される。
4. 広範囲熱傷患者のストレス潰瘍をカーリング(Curling)潰瘍という。
答え.3
問題 47 外科的感染で誤っている組合せはどれか。
1. 丹毒 ーA群溶連菌
2. ガス壊疽 ーウェルシュ菌
3. 化膿性骨髄炎 ー黄色ブドウ球菌
4. IVH カテーテル感染 ーアスペルギルス
答え.4
問題 48 腫瘍で正しい組合せはどれか。
1. 皮膚癌ー腺癌
2. 大腸癌ー扁平上皮癌
3. 卵巣転移 ーシュニッツラー転移
4. 機能性腫瘍 – – インスリノーマ
答え.4
問題49 血液分布異常性ショックを起こしうるのはどれか。
1. 熱傷
2. 肺塞栓症
3. 心タンポナーデ
4. アナフィラキシー
答え.4
問題 50 輸血で正しいのはどれか。
1. 血漿交換は劇症肝炎に有効である。
2. 新鮮血輸血では凝固因子の補給ができない。
3. 保存血輸血では血小板の補給が期待できる。
4. 血小板輸血は循環血漿量の補充に用いる。
答え.1
問題 51 消毒と滅菌で誤っているのはどれか。
1. オートクレーブは高圧蒸気滅菌装置である。
2. グルタラールは粘膜に対して刺激性が弱い。
3. クロルヘキシジンは MRSA に対して有効である。
4. ポビドンヨードは蛋白質の存在下で殺菌力が低下する。
答え.2
問題 52 手術法で正しいのはどれか。
1. 感染創では一次縫合を行う。
2. 血管吻合は内翻縫合で行う。
3. 皮膚切開はランゲル皮膚割線と平行に行う。
4. 神経縫合はアルベル・ランベール縫合で行う。
答え.3
問題 53 全身麻酔の導入で正しいのはどれか。
1. 患者の不安を除去し鎮静を図る。
2. 抗コリン剤投与は気道分泌を促す。
3. 筋弛緩薬は気管内挿管を困難にする。
4. 栄養管理のため直前に経口摂取を行う。
答え.1
問題 54 外出血で誤っているのはどれか。
1. 鼻出血
2. 肺結核
3. 皮下出血
4. 消化性潰瘍
答え.3
問題 55 腹部外傷で腹腔内遊離ガス像を認めるのはどれか。
1. 肝損傷
2. 腎損傷
3. 脾損傷
4. 消化管穿孔
答え.4
問題 56 49歳の男性。3年前に脳ドックで脳動脈瘤を指摘されていた。今朝、突然頭の中が爆発するような激しい頭痛が出現した。 考えられるのはどれか。
1. 脳梗塞
2. 脳内出血
3. 硬膜外血腫
4. くも膜下出血」
答え.4
問題 57 異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。
1. 鶏歩 ー腓腹筋麻痺
2. トレンデレンブルグ歩行 ―― 先天性股関節脱臼
3. 逃避歩行 ー腰椎椎間板ヘルニア
4. 分回し歩行 ー脳血管障害
答え.1
問題 58 スポーツ中の突然死に関連しないのはどれか。.
1. 脳しんとう
2. 心臓しんとう
3. 肥大型心筋症
4. 慢性硬膜下血腫
答え.4
問題 59 関節リウマチの手指変形と原因となる関節の組合せで誤っているのは どれか。
1. 尺側変位 ー手根中手関節
2. 下垂指変形 ー遠位橈尺関節
3. ボタン穴変形 ー近位指節間関節
4. スワンネック変形 ー中手指節節
答え.1
問題 60 原発性骨粗鬆症で正しいのはどれか。
1. 石灰化の障害によって骨が弱くなる疾患である。
2. やせが危険因子の一つである。
3. 若年者ではみられない。
4. 血清カルシウムは低値である。
答え.2