問題 64
モンテギア(Monteggia)骨折で正しいのはどれか。
1. 尺骨神経麻痺を伴う。
2. 橈骨頭の前方脱臼を伴う。
3. 尺骨の遠位 1/3 で骨折する。
4. 成人では外固定法が適応となる。
2
問題 65
手指伸筋腱皮下断裂の原因で誤っているのはどれか。
1. 手関節ガングリオン
2. 変形性手関節症
3. 関節リウマチ
4. コーレス(Colles)骨折
1
問題 66
特発性大腿骨頭壊死で正しいのはどれか。
1. 初期の免荷は不要である。
2. 成長期の血流障害が背景となる。
3. CT 検査は確定診断に有用である。
4. ステロイド薬服用が関係している。
4
問題 67
16歳の女子。バレーボールの試合中、ジャンプで着地した際に左膝に激痛が走った。試合は続行できたが、痛みが引かないため来所した。来所時、ラックマンテストが陽性であった。 来所時の対応で誤っているのはどれか。
1. 膝蓋跳動の有無を確認する。
2. MRI検査を勧める。
3. 早期からスクワット訓練を指導する。
4. 発症予防プログラムが有効である。
3
問題 68
高齢者の骨折で誤っているのはどれか。
1. 緻密骨に多く起こる。
2. 転倒で生じやすい。
3. 軽度の外力で生じる。
4. 自家矯正能が乏しい。
1
問題 69
高所から転落した患者の単純エックス線像を示す。 合併症で考えられないのはどれか。
1. 椎体圧迫骨折
2. 複合性局所疼痛症候群タイプI
3. 阻血性壊死
4. 腓骨筋腱炎
3
問題70
外傷性脱臼の発生要因で正しいのはどれか。
1. 非感染性の炎症
2. 関節包の断裂
3. 弛緩性の麻痺
4. 関節面の破壊
2
問題 71
柔道整復療養費の受領委任に係る施術録の取り扱いで誤っているのはどれか。
1. SOAP で記載する。
2. 自費治療の施術録とは別とする。
3, 施術開始日から5年間保管する。
4. 同一保険同一施術録とする。
3
問題 72
高齢者の外傷予防におけるエクササイズと目的の組合せで正しいのはどれか。
1. 片足立ち ―― 柔軟性の改善
2. ストレッチ ―― 骨密度の増加」
3. ジョギング ―― バランスの向上
4. スクワット ―― 筋力の増強
4
問題73
競技者の外傷予防で誤っているのはどれか。
1. 競技の特性を理解する。
2. 選手の技術レベルを把握する。
3.精神論を重視する。
4. 環境整備に留意する。
3
問題 74
成長期の外傷予防で誤っているのはどれか。
1. 筋力強化を積極的に行う。
2. 筋の柔軟性を獲得する。
3. 用具の整備を行う。
4. 練習量を調整する。
1
問題 75
腱板断裂患者の日常生活上の指導で誤っているのはどれか。
1. 就寝時に患側が下になるよう指導する。
2. 不具合は遠慮なく訴えるよう指導する。
3. トイレでの清拭は健側使用を指導する。
4. 重い物を患側で持たないよう指導する。
1
問題 76
頭蓋底骨折で誤っているのはどれか。
1. 介達外力の発生が多い。
2. 小児では陥凹骨折が多い。
3. 眼窩周辺に皮下出血斑がみられる。
4. バトル徴候がみられる。
2
問題 77
スポーツと肋骨骨折の好発部位の組合せで正しいのはどれか。
1. ゴルフ ―― 第3・4肋骨
2. 長距離走 ―― 第1・2肋骨
3. 相撲 ―― 第 10~12肋骨
4. ウエイトリフティング ―― 第7~9肋骨
2
問題 78
上腕骨顆上骨折の整復で側面評価に用いるのはどれか。
1. キャリング角
2. バウマン角
3. ベーラー角
4, ティルティング角
4
問題 79
前撓屈筋の牽引で発症する骨折はどれか。
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
2
問題 80
発生頻度の最も高いのはどれか。
1. 末節骨骨折
2. 中節骨骨折
3. 基節骨骨折
4. 中手骨骨折
1
問題 81
棘果長に左右差がみられないのはどれか。
1. 股関節後方脱臼
2. 大腿骨頸部骨折
3. デュベルニー(Duverney)骨折
4. マルゲーニュ (Malgaigne)骨折
4
問題 82
大腿骨小転子骨折でみられるのはどれか。
1, トレンデレンブルグ徴候
2. ドレーマン徴候
3. ナウマン徴候
4. ルドロフ徴候
4
問題 83
大腿骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
1. 下肢の機能が全廃する。
2. 介達外力では斜骨折となる
3. 異常膨隆がみられる。
4. 高齢者に好発する。
4
問題 84
大腿骨骨幹部骨折固定除去後の後療法で注意するのはどれか。2つ選べ。
1. 回旋変形
2. 関節強直
3. 骨化性筋炎
4. 挫滅症候群
1.3
問題 85
下腿骨近位端部骨折と原因の組合せで誤っているのはどれか。
1. 脛骨顆部骨折 ―― 長軸方向の圧迫
2. 腓骨頭単独骨折 ―― 膝関節の外転
3. 脛骨粗面骨折 ―― 大腿四頭筋の収縮
4. 脛骨顆間隆起骨折 ―― 前十字靱帯の牽引
2
問題 86
図に示した機序で生じるのはどれか。2選。
1. チ口-(Tillaux)骨折
2. 腓骨裂離骨折
3. 脛骨内果斜骨折
4. 距骨頸部骨折
2.3
問題87
後脛骨筋によって裂離骨折を起こすのはどれか。
1. 距骨
2. 内側楔状骨
3. 立方骨
4. 舟状骨
4
問題88
第5中足骨基部裂離骨折で誤っているのはどれか。
1. 骨癒合は不良である。
2. リスフラン関節捻挫との鑑別を要する。
3. 下駄骨折と呼ばれる。
4. 短腓骨筋の急激な収縮で発生する。
1
問題 89
肩鎖関節上方脱臼の発生で外力が加わる部位はどれか。
1. a
2. b
3. c
4. d
4
問題 90
肘関節後方脱臼で正しいのはどれか。
1. 肘頭骨折を伴いやすい。
2. ヒューター三角が乱れる。
3. 上腕二頭筋が索状に触れる。
4. 肘関節 90 度で弾発性固定される。
2
問題 91
末梢牽引の禁忌はどれか。
1. PIP 関節背側脱臼
2. CM 関節脱臼
3. 月状骨脱臼
4. 遠位橈尺関節脱臼
1
問題 92
股関節後方脱臼の症状で誤っているのはどれか。
1. 下肢長延長
2. 弾発性固定
3. 股関節部空虚
4. 殿部膨隆
」
1
問題 93
膝蓋骨外側脱臼で正しいのはどれか。
1. 徒手整復は困難である。
2. 4週の免荷が必要である。
3. 内側広筋の強化は再発を予防する。
4. 不十分な固定によって習慣性脱臼に移行する。
3
問題94
肩関節を90度外転、90度外旋で行う検査法はどれか。
1. ルース
2. アドソン
3. モーリー
4, エデン
1
問題95
疾患と病態の組合せで誤っているのはどれか。
1. スラップ損傷 ―― 上方関節唇損傷
2. ベネット (Bennett)損傷 ―― 腱板疎部損傷
3. 少年野球肩 ―― 上腕骨近位骨端軟骨損傷
4. 肩峰下滑液包炎 ―― インピンジメント
2
問題 96
前腕コンパートメント症候群で正しいのはどれか。
1. 4つの区画に分かれる。
2. 橈側伸筋群に好発する。
3. 急性型は組織間液が減少する。
4. 慢性型は筋膜の肥厚がみられる。
4
問題 97
腱鞘炎はどれか。
1. 弾発指
2. 槌 指
3. スキーヤー母指
4. ロッキングフィンガー
1
問題 98
鼡径部痛症候群で誤っているのはどれか。
1. スポーツに関連して発生する。
2. 股関節唇の損傷である。
3. 内転筋近位部に痛みが生じる。
4. 保存療法が基本である。
2
問題 99
病名の組合せで誤っているのはどれか。
1. 発育性股関節形成不全 ―― オブザベーションヒップ
2. 腸脛靱帯炎 ―― ランナーズニー
3, 下腿三頭筋肉離れ ―― テニスレッグ
4. 第1MTP関節変形性関節症 ―― 強剛母趾
1
問題 100
シンスプリントで誤っているのはどれか。
1. 骨膜に炎症が生ずる。
2. 脛骨内側に好発する。
3. 扁平足は誘因となる。
4. 単純エックス線像で異常がみられる。
4
問題 101
有痛性外脛骨で誤っているのはどれか。
1. 若年者に好発する。
2. 足背部の骨折が原因である。
3. 靴による圧迫で痛みを訴える。
4. アーチに異常がみられる。
2
問題 102
外反母趾で誤っているのはどれか。
1. 第1MTP 関節が外反変形する。
2. 足底板の挿入を指導する。
3. 第2・3MTP 関節底側に胼胝を形成する。
4. 第5中足骨頭の外側にバニオンが生じる。
4
問題 103
80歳の女性。玄関で転倒し手を衝き左手首が変形したため来所した。別に外観写真と手関節背側より長軸方向を観察した超音波画像を示す。施術する際の注意点で誤っているのはどれか。
1, 全身状態を確認する。
2. 解剖学的治癒を主眼に置く。
3. 尺骨茎状突起骨折の合併を疑う。
4. 固定部以外の自動運動を早期より行う。
2
問題 104
70歳の男性。2週前から足関節捻挫で通所中である。痛みが引かないとクレームを言ってきた。普段から態度が威圧的である。 施術にあたり正しいのはどれか。.
1. 施術を中止する。
2. 患者の態度をいさめる。
3. 施術に対する希望を尋ねる。
4. 優遇して施術する。
3
問題 105
18歳の男子。柔道の練習中に足払いを頻回に受けた際、下腿部に疼痛を感じた。下袴に血液の付着がみられたが、そのまま練習を継続した。3日後、疼痛および腫脹が増強し来所した。来所時、下腿部に発赤を伴う腫脹、熱感がみられ体温は 38.5°Cであった。 考えられるのはどれか。2つ選べ。
1. 蜂窩織炎
2. シンスプリント
3. 脛骨悪性骨腫瘍
4. 急性コンパートメント症候群
1.4
問題 106
20歳の男性。大学ラグビーの試合中にタックルを受け転倒し頭部を打った。 最初に確認しなければならないのはどれか。
1. 頭部陥凹
2. 耳鼻出血
3. 意識障害
4. 打撃部腫脹
3
問題 107
32歳の女性。百日咳のため咳が数週間続いている。激しい咳をしたとき右側胸部に激痛を自覚した。患部に腫脹はないが右第7肋骨に限局性圧痛がみられた。他に考えられる症状はどれか。
1. 軋轢音
2. 屈曲変形
3. 皮下出血斑
4. 上肢運動時痛
4
問題 108
20 歳の男性。サッカーの練習中転倒し左手掌を強く衝いた。翌日、 疼痛が強くなり来所した。母指・示指に軸圧を加えたり手関節機背屈で疼痛の増悪がみられた。考えられないのはどれか。
1. 有鈎骨骨折
2. 手根中央関節脱臼
3. 月状骨脱臼
4. 舟状骨骨折
1
問題 109
72歳の女性。歯科医院にて治療中、閉口困難を訴えた。半開口位のままで開閉はわずかに可能である。下顎歯列は上顎歯列の前方に偏位し、頭部 も左側にやや偏位していた。考えられるのはどれか。
1. 右顎関節前方脱臼
2. 左顎関節側方脱臼
3. 両側顎関節前方脱臼
4. 両側顎関節後方脱臼
1
問題 110
65 歳の女性。足を滑らせ右肩関節外転・伸展で手を衝き負傷した。来所時、右肩関節が水平位で弾発性固定し上腕は短縮して見えた。考えられるのはどれか。
1. 腋窩脱臼
2. 鎖骨下脱臼
3. 肩峰下脱臼
4. 烏口下脱臼
2
問題 111
23 歳の女性。自宅の階段を踏み外して右膝関節を捻った。受傷直後 は膝関節外側部に膨隆がみられたが、来所時には膨隆が消失していた。これま でも同じような症状が繰り返しあった。 考えられるのはどれか。
1. サギングがみられる。
2. 前方引き出しテストが陽性である。
3. アプリヘンションサインがみられる。
4. 膝蓋骨外側部に圧痛がある。
3
問題 112
14歳の女子。ソフトボール部活動中、左投げで遠投をしたところ「ガクッ」と音とともに肩に違和感を自覚し来所した。左上腕を下方へ引き下げたところ、肩峰と上腕との間に間隙ができた。 考えられるのはどれか。
1. 動揺性肩関節症
2. リトルリーガー肩
3. ベネット(Bennett)損傷
4. 肩峰下インピンジメント症候群
1
問題 113
13歳の男子。野球部の投手で右投げである。2週前から右肘関節内側に痛みを自覚した。診断は右肘内側側副靭帯損傷であった。一番負担のかかっていた投球動作区分はどれか。
1. ワインドアップ期
2. 加速期
3. フォロースルー期
4. リリース期
2
問題 114
30歳の男性。職業はプログラマーである。10日程前から前腕外側に 腫脹と圧痛を自覚して来所した。来所時、母指を自動運動させると痛みが増強し握雪音が聴取できた。考えられるのはどれか。
1. 回内筋症候群
2. 狭窄性腱鞘炎
3. 腱交叉症候群
4. 三角線維軟骨複合体損傷
3
問題 115
20 歳の男性。中華料理店でアルバイトをしている。最近、中華鍋を 振る際、左手関節橈側付近に激しい痛みを自覚したため来所した。患部に熱感と腫脹がみられ、フィンケルスタインテストは陽性であった。物理療法で適切なのはどれか。
1. ホットパック療法
2. マイクロ波療法
3. 局所浴療法
4, 寒冷療法
4
問題 116
35歳の女性。3週前に手関節の掌側に膨隆を見つけ来所した。環指・小指のしびれと疼痛を自覚し、感覚障害が手掌尺側にみられた。徒手検査で陽性になるのはどれか。
1. ファーレンテスト
2. フローマン徴候
3. 尺屈回外テスト
4. パーフェクト0テスト
2
問題 117
52 歳の男性。工事現場で仕事をしている。明らかな原因はないが数 日前から下腿外側から足背にかけてしびれを自覚している。腰部に圧痛はないが、大殿筋の筋力低下がみられた。確認すべき圧痛部位はどれか。
1. 上前腸骨棘内側部
2. 梨状筋部
3. 内転筋管出口部
4. 腓骨頭後方部
2
問題 118
18歳の男子。高校でハードルの選手である。2か月前にハムストリングス1度損傷を発症した。患者から「『肉離れはくせになる」とSNSで見たのですが、再発予防はどうしたらいいですか?」と質問があった。説明で誤っているのはどれか。
1. 筋の硬さとの関連を説明した。
2. 持続的な負荷への注意を説明した。
3. ストレッチの重要性を説明した。
4. 踵殿距離(HBD)との関連を説明した。
4
問題 119
22歳の女性。バスケットボールの試合でジャンプシュート時、体幹を捻じりながら着地した瞬間に右膝が崩れ断裂音を自覚した。膝関節屈曲制限と荷重不能で試合続行は不可能であった。考えられる報帯損傷はどれか。
1. 内側側副靭帯
2. 外側側副靭帯
3. 前十字靱帯
4. 後十字靱帯
3
問題 120
45歳の男性。フットサル中、左下腿下部後面に蹴られたような痛みを自覚し、翌日来所した。来所時の写真(別冊 No. 4)を別に示す。本人の希望によって保存的に施術することにした。固定肢位はどれか。
1. 膝関節伸展、足関節背屈
2. 膝関節伸展、足関節底屈
3. 膝関節屈曲、足関節背屈
4. 膝関節屈曲、足関節底屈
4
問題 121
20歳の男性。柔道の乱取り中、右足部外返しで踏ん張った際、足関 節部の疼痛を自覚し来所した。圧痛部(別冊 No. 5)を別に示す。足関節を他動 的に背屈、外旋させると疼痛が増強した。考えられるのはどれか。
1. 前距腓靭帯損傷
2. 二分靭帯損傷
3. 三角靭帯損傷
4. 前脛腓靭帯損傷
4
問題 122
21歳の男性。サッカー練習中に左足関節を捻り来所した。足関節の前面に疼痛があり、背屈強制で疼痛は増強した。数回の足関節外側靱帯損傷の既往がある。考えられるのはどれか。
1. 足根洞症候群
2. 衝突性外骨腫
3. 足関節三角骨障害
4. 腓骨筋腱脱臼
2