MEMO
柔道整復理論 その1266 骨挫傷で正しいのはどれか。
1 高齢者に特有な損傷である。
2 疼痛がないのが特徴である。
3 MRIにより診断が可能である。
4 緻密質に限局した損傷である。
答え.3
67 小児骨折で正しいのはどれか。
1 解剖学的整復が必要である。
2 捻転転位は自家矯正されやすい。
3 偽関節の発生はまれである。
4 関節拘縮が生じやすい。
答え.3
68 骨端成長軟骨板で起こるのはどれか。2つ選べ。
1 リトルリーガー肩
2 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎
3 大腿骨頭すべり症
4 腰椎分離症
13
69 高齢者の骨折の特徴で正しいのはどれか。
1 海綿質の多い部位に好発する。
2 竹節状骨折になりやすい。
3 骨癒合しやすい。
4 骨癒合完了までベッド上で安静にする。
答え.1
70 骨癒合に不利な条件はどれか。
1 軟部組織損傷が少ない。
2 転位が少ない。
3 細菌感染が認められる。
4 血腫が少ない。
答え.4
71 フォルクマン拘縮に対するpassive stretch testの疼痛部位で正しいのはどれか。
1 上腕屈側
2 前腕屈側
3 手背部
4 手掌部
答え.2
72 単独脱臼で整復後でも疼痛が軽減しにくいのはどれか。
1 肩鎖関節上方脱臼
2 肩関節前方脱臼
3 膝蓋骨外側脱臼
4 第1中足趾節関節背側脱臼
答え.1
73 チネル徴候で正しいのはどれか。
1 neurapraxiaで特徴的にみられる。
2 経時的に近位に移動していく。
3 Waller変性が起こる前にみられる。
4 末梢神経の再生状況を評価できる。
答え.4
74 胸骨骨折で誤っているのはどれか。
1 体部骨折が多い。
2 横骨折が多い。
3 腹式呼吸となる。
4 偽関節になりやすい。
答え.4
75 肋骨骨折で正しいのはどれか。
1 小児に多い骨折である。
2 ゴルフによる疲労骨折は下位肋骨に多い。
3 多発・複数骨折でフレイルチェストがみられる。
4 固定は最大吸気時に素早く施行する。
答え.3
76 骨折と合併症との組合せで誤っているのはどれか。
1 鎖骨骨折———–変形癒合
2 上腕骨骨幹部骨折—橈骨神経損傷
3 上腕骨外顆骨折—–内反肘
4 手舟状骨骨折——-偽関節
答え.3
77 上腕骨骨折で骨癒合が起こりにくいのはどれか。
1 近位骨端線離開
2 大結節単独骨折
3 骨頭骨折
4 外科頸骨折
答え.3
78 上腕骨骨幹部骨折の装具固定を図に示す。正しいのはどれか。
1 骨折整復直後の固定に適している。
2 整復に患肢の重量を利用している。
3 小児の骨折に用いられる。
4 肩関節の自動運動が可能である。
答え.4
79 指部の損傷でDIP関節が屈曲位となるのはどれか。2つ選べ。
1 終止腱断裂
2 深指屈筋腱断裂
3 末節骨基部背側裂離骨折
4 末節骨中央部横骨折
13
80 15歳の男子。受傷直後の単純エックス線写真を別に示す。正しいのはどれか。
1 典型的な直達外力による骨折である。
2 腕橈関節脱臼に合併するものが多い。
3 外固定は前腕近位部から手関節までの範囲とする。
4 前腕両骨間の癒合を予防する。
答え.4
81 母指IP関節の伸展障害を合併しやすいのはどれか。2つ選べ。
1 モンテギア骨折
2 ガレアジ骨折
3 コーレス骨折
4 掌側バートン骨折
13
/
82 ガーデン分類で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 Stage 1 は外転型骨折を含む。
2 Stage 2 は骨頭壊死が起こりにくい。
3 Stage 3 では遠位骨片が前上方に転位する。
4 Stage 4 は骨頭が回転転位する。
12
83 膝関節部の骨折で正しいのはどれか。
1 大腿骨顆上骨折では膝窩動脈損傷がみられる。
2 膝蓋骨腱膜下骨折の転位は高度になる。
3 脛骨外顆骨折では外側側副靱帯損傷がみられる。
4 脛骨顆間隆起骨折は成人男性に好発する。
答え.1
84 膝蓋骨中央部に著明な陥凹を認め、膝関節自動伸展運動不能な患者を医療機関へ搬送する際、応急的な固定の膝関節肢位はどれか。
1 鋭角屈曲位
2 90°屈曲位
3 軽度屈曲位
4 過伸展位
答え.3
85 デュピュイトラン脱臼骨折で起こらないのはどれか。
1 内果裂離骨折
2 遠位脛腓関節離開
3 腓骨骨幹部螺旋骨折
4 距骨内側脱臼
答え.4
86 距骨骨折と踵骨骨折との共通点で正しいのはどれか。
1 高所からの転落により発生する。
2 関節包外骨折である。
3 ベーラー角が減少する。
4 無腐性骨壊死を合併する。
答え.1
87 踵骨体部圧迫骨折の徒手整復操作で誤っているのはどれか。
1 足関節の屈曲を強制する。
2 両手掌で踵骨内外側を圧迫するように把持する。
3 踵部を末梢方向に牽引する。
4 連続的に踵部の内外転を繰り返す。
答え.1
88 過伸展外力で発生するのはどれか。
1 顎関節後方脱臼
2 肘関節後方脱臼
3 股関節後方脱臼
4 膝関節後方脱臼
答え.2
89 大結節骨折を伴う肩関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1 肩甲下神経損傷を伴う。
2 整復は脱臼から行う。
3 高齢者では徒手整復は禁忌である。
4 ハンギングキャスト固定を行う。
答え.2
90 肘関節後方脱臼の整復確認で誤っているのはどれか。
1 整復音の触知
2 疼痛の軽減
3 ヒューター三角の正常化
4 他動的な正常可動域確認
答え.4
91 月状骨脱臼で誤っているのはどれか。
1 骨折を伴うことが多い。
2 橈骨と月状骨との位置関係は正常である。
3 第1~3指掌面に放散するしびれがみられる。
4 手関節屈曲位で固定する。
答え.2
92 股関節脱臼で屈曲・内転・内旋位に弾発性固定されるのはどれか。2つ選べ。
1 恥骨上脱臼
2 腸骨脱臼
3 坐骨脱臼
4 中心性脱臼
23
93 膝関節脱臼で正しいのはどれか。
1 FTAが増大すると生じやすい。
2 大腿骨前捻角増大は脱臼発生の要因になる。
3 膝関節を屈曲しながら整復する。
4 膝関節完全伸展位で固定する。
答え.2
94 顎関節症Ⅳ型はどれか。
1 関節包・靱帯障害
2 咀嚼筋障害
3 変形性関節症
4 顎関節内障
答え.3
95 スポーツ障害と起因筋との組合せで正しいのはどれか。
1 シンスプリント——–後脛骨筋
2 膝蓋靱帯炎————縫工筋
3 テニス肘————–上腕筋
4 野球肘—————-回外筋
答え.1
96 軟部組織損傷と徒手検査との組合せで正しいのはどれか。
1 肘内側側副靱帯損傷——-中指伸展テスト
2 スキーヤー母指———–パーフェクトOテスト
3 ハムストリング挫傷——-下肢伸展挙上テスト
4 膝内側側副靱帯損傷——-アプライ圧迫テスト
答え.3
97 ド・ケルバン病で誤っているのはどれか。
1 過度な使用により起こる。
2 長母指伸筋腱の腱鞘炎。
3 橈骨茎状突起部の疼痛がみられる。
4 フィンケルスタインテスト陽性である。
答え.2
98 尻上がり現象を呈するのはどれか。
1 大腿四頭筋拘縮(広筋型)
2 テニスレッグ
3 ハムストリングス肉離れ
4 大腿四頭筋肉離れ(中等度)
答え.4
99 圧痛部位の写真を別に示す。疑われるのはどれか。
1 オスグッド-シュラッター病
2 ジャンパー膝
3 タナ障害
4 鵞足炎
答え.2
100 外脛骨で誤っているのはどれか。
1 足の過剰骨の中で最も頻度が高い。
2 足の舟状骨内側に存在する。
3 前脛骨筋が付着する。
4 骨折との鑑別が必要になる。
答え.3
101 25歳の男性。交通事故で緊急搬入され、大腿骨骨幹部骨折の診断を受け入院した。翌日、呼吸困難を訴え始めた。この患者の所見として考えられないのはどれか。
1 頻脈
2 皮膚の点状出血斑
3 発熱
4 血尿
答え.4
102 32歳の女性。膝蓋骨不全骨折で膝関節軽度屈曲位のギプスシャーレ固定を施行した。3週後、膝関節の可動域訓練を開始した。翌日、「自宅に帰ってからも太ももに痛みが出ました。運動を始めて固定時にはなかった痛みが出てとても不安でした。」と訴えた。この訴えに対する共感的態度はどれか。
1 そのような弱気では関節の動きはよくなりませんよ。
2 今回のケガをする前にこういった事はありませんでしたか。
3 今まで感じたことのない痛みが出たのは心配でしたね。
4 動かし始めにはよくあることですから問題ありませんよ。
答え.3
103 8歳の男児。上腕骨顆上骨折で整復固定を施行した。その日の夜、患肢の激しい痛みを訴え来所した。最初に行うのはどれか。
1 朝まで様子をみる。
2 固定を緩める。
3 患部を冷嚢で冷やす。
4 患肢を挙上する。
答え.2
104 20歳の男性。野球で外野フライを追っているとき、芝生に足を取られ左足の内がえし運動を強制され受傷し来所した。受傷後、約30分での外観写真を別に示す。この時点で除外できる損傷はどれか。
1 前距腓靱帯断裂
2 前脛腓靱帯損傷
3 外果骨折
4 第5中足骨基部裂離骨折
答え.4
105 30歳の女性。交通事故で頸部の急激な過伸展と過屈曲が強制され、後頭部・項部痛、めまい、耳鳴り、顔面・上肢の感覚異常や夜間上肢のしびれ感などの症状がみられる。スパークリングテスト及びジャクソンテストはともに陰性で、深部反射は正常、筋力低下もみられなかった。病型分類で最も考えられるのはどれか。
1 頸椎捻挫型
2 根症状型
3 頸部交感神経症候群(バレ・リーウー症状)型
4 脊髄症状型
答え.3
106 48歳男性。1年ほど前から歩きにくさを感じていた。1か月前から両手にしびれを感じたため来所した。深部反射は、下顎反射正常、上腕二頭筋腱反射消失、上腕三頭筋腱反射亢進、膝蓋腱反射およびアキレス腱反射の亢進がみられた。責任病巣となる脊髄高位はどれか。
1 C3
2 C5
3 C7
4 Th1
答え.2
107 20歳の男性。バレーボール選手。3日前から右の肩より上肢にかけて鈍痛が出現、上肢の挙上時に脱力感を覚え来所した。肩関節屈曲時に肩甲骨内側縁と肩甲骨下角が後方に突出するのがみられた。考えられるのはどれか。
1 長胸神経麻痺
2 動揺性肩関節
3 副神経麻痺
4 凍結肩
答え.1
108 16歳の男子。柔道歴6年。高等学校の柔道部に所属している。2か月前から背負い投をかける際に腰に痛みを感じていたが放置していた。3日前から痛みが強くなり来所した。上体を後方へ伸展させると疼痛の増強を認めた。近医を紹介し、CT検査を受けたところ、第5腰椎に図のような所見が得られた。この患者に対する治療で誤っているのはどれか。
1 背筋を強化する運動は許可する。
2 スポーツ活動を6か月程度禁止する。
3 腰部にサポーターを装着させる。
4 下肢のストレッチ体操を行わせる。
答え.1
109 41歳の男性。ソフトボール大会で送球した際に右肩に鋭い痛みを感じ負傷退場した。痛みは一時緩和したが、その後徐々に悪化してきた。写真に示す部位に圧痛が著しいが、腫脹はほとんど認められない。運動痛および外転制限が著明である。陽性になるのはどれか。
1 ヤーガソンテスト
2 ドロップアームサイン
3 ライトテスト
4 サルカスサイン
答え.2
110 18歳の男子。3週前から毎日ランニングをしている。最近、膝外側部痛が出現し来所した。徒手検査で膝関節を内反を強制しながら膝を伸展していくと疼痛が再現される。疼痛部の写真を別に示す。疼痛の原因で考えられるのはどれか。
1 亜脱臼
2 嵌頓
3 摩擦
4 牽引
答え.3
問66
骨嚢腫による上腕骨骨折が起こりやすいのはどれか。
1 骨頭部
2 近位骨幹端部
3 骨幹中央部
4 顆上部
答え.2
/
問67
転倒後、腰痛を訴える患者。体幹側屈で疼痛が増強し、膝関節屈曲の坐位からの股関節屈曲運動でも痛みが増強した。考えられるのはどれか。
1 腰椎椎間板ヘルニア
2 チャンス骨折
3 腰部脊柱管狭窄症
4 腰椎肋骨突起骨折
答え.4
問68
好発年齢と骨損傷の組合せで正しいのはどれか。
1 幼児期—–腰椎圧迫骨折
2 思春期—–脛骨粗面裂離骨折
3 壮年期—–上腕骨外科頸骨折
4 老年期—–腓骨疲労骨折
答え.2
問69
右大腿骨骨幹部骨折後24時間で脂肪塞栓症を疑う所見はどれか。
1 体温が36.4℃
2 右大腿から膝部の皮下出血斑
3 呼吸数が14/分
4 脈拍数が110/分
答え.4
問70
運動枝のみの神経症状を呈するのはどれか。
1 手根管症候群
2 総腓骨神経麻痺
3 前骨間神経麻痺
4 肘部管症候群
答え.3
問71
膝蓋骨底から5㎝近位の大腿周径を計測した結果、左に比べて右が2㎝細かった。主な委縮筋はどれか。
1 薄筋
2 内側広筋
3 大内転筋
4 大腿筋膜張筋
答え.2
問72
氷嚢による冷却を長時間行う際、神経麻痺に注意が必要な部位はどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.3
問73
スポーツ外傷に対するテーピング法の主目的はどれか。
1 骨癒合の促進
2 血行の促進
3 皮膚の保護
4 靭帯の補強
答え.4
問74
物理療法で正しいのはどれか。
1 コールドスプレーは凍傷のリスクが低い。
2 超音波は骨損傷部には不適応である。
3 マイクロ派では衣服素材に注意する。
4 温熱療法は消耗性疾患に適応がある。
答え.3
問75
肋骨骨折と合併症の組合せで正しいのはどれか。
1 直達外力による浮肋骨骨折———–腎損傷
2 介達外力による第6肋骨骨折———-フレイルチェスト
3 ゴルフスイングによる疲労骨折——-緊張性気胸
4 左第7~9肋骨多発骨折—————肝損傷
答え.1
問76
肋骨骨折の絆創膏固定で正しいのはどれか。
1 呼気時に貼付する。
2 健側胸部から患部を通過し健側背部まで貼付する。
3 胸郭動揺がある時は硬性素材を併用する。
4 固定期間は2か月である。
答え.2
問77
肩甲骨骨折で正しいのはどれか。
1 外科頸骨折は肩関節脱臼との鑑別を要する。
2 骨体部骨折はバンカート損傷との鑑別を要する。
3 上角骨折の合併症に気胸がある。
4 烏口突起骨折は定型的鎖骨骨折に合併する。
答え.1
問78
上腕骨の骨折と合併症、後遺症の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1 解剖頸骨折——-骨頭壊死
2 大結節骨折——-インピンジメント
3 小結節骨折——-肩関節前方脱臼
4 内側上顆骨折—–内反肘
答え.12
問79
上腕骨外顆骨折で正しいのはどれか。
1 プルオフ型は肘関節内反強制により発生する。
2 前腕屈筋群の牽引作用により回転転位が生じる。
3 回転転位は自家矯正される。
4 鷲手変形は受傷後早期から生じる。
答え.1
問80
延長転位するのはどれか。
1 尺骨骨幹部上・中1/3境界部骨折
2 円回内筋付着部より近位の橈骨骨幹部骨折
3 橈骨遠位端部伸展型骨折
4 上腕三頭筋付着部より遠位の肘頭骨折
答え.4
問81
橈骨骨幹部円回内筋付着部遠位骨折の転位で正しい組合せはどれか。
1 近位骨片回内位—-遠位骨片中間位
2 近位骨片回外位—-遠位骨片回内位
3 近位骨片中間位—-遠位骨片回内位
4 近位骨片回外位—-遠位骨片中間位
答え.3
問82
コーレス骨折の合併症で正しいのはどれか。
1 尺骨茎状突起骨折は屈曲骨折第1型の機序で発生する。
2 長母指伸筋腱断裂は受傷時に発生する。
3 手根骨骨折の合併は月状骨に多くみられる。
4 掌側傾斜角の減少により屈曲制限が出現する。
答え.4
問83
手舟状骨骨折で多いのはどれか。
1 結節部
2 近位1/3部
3 腰部
4 遠位1/3部
答え.3
問84
上前腸骨棘裂離骨折の骨片転位を起こすのはどれか。2つ選べ。
1 縫工筋
2 大腿直筋
3 大腿筋膜張筋
4 長内転筋
答え.13
問85
ダッシュボード損傷で起こりにくいにはどれか。
1 小転子骨折
2 後十字靭帯断裂
3 膝蓋骨骨折
4 股関節後方脱臼
答え.1
問86
大腿骨近位部骨折で正しいのはどれか。
1 転子貫通骨折では下肢の延長がみられる。
2 中間部骨折では下肢が内旋位を呈する。
3 転子間骨折では外反股がみられる。
4 骨頭下骨折では大転子高位がみられる。
答え.4
問87
足根骨骨折で正しいのはどれか。
1 立方骨骨折は外頸骨との鑑別を要する。
2 距骨骨折は過剰仮骨形成を起こしやすい。
3 舟状骨骨折は直達外力によるものが多い。
4 踵骨骨折ではベーラー角が減少しやすい。
答え.4
問88
胸鎖関節脱臼と肩鎖関節脱臼とに共通するのはどれか。
1 小児の発生頻度が高い。
2 上方脱臼が最も多い。
3 直達外力で発生しやすい。
4 変形が残存しやすい。
答え.4
問89
肩鎖関節損傷のトッシー(Tossy)分類で重要なのはどれか。
1 腫脹
2 圧痛
3 反跳症状
4 運動制限
答え.3
問90
肩関節前方脱臼で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 鎖骨下脱臼は烏口下脱臼に比べ外転角度が大きい。
2 バンカート損傷は上腕骨頭後外側の欠損をいう。
3 ヒル・サックス損傷は再脱臼の原因となる。
4 スティムソン法による整復は背臥位で行う。
答え.13
問91
成人の肘関節後方脱臼で合併しにくいのはどれか。
1 上腕骨内側上顆骨折
2 尺骨鉤状突起骨折
3 内側側副靭帯断裂
4 尺骨神経損傷
答え.4
問92
股関節脱臼でローゼル・ネラトン線より大転子が高位となるのはどれか。
1 腸骨脱臼
2 恥骨上脱臼
3 恥骨下脱臼
4 中心性脱臼
答え.1
問93
膝蓋骨外側脱臼で正しいのはどれか。
1 Q角の減少は発生要因となる。
2 膝の肢位に関係なく脱臼するものを習慣性脱臼という。
3 自然整復されることはまれである。
4 アプリヘンションサインがみられる。
答え.4
問94
神経症状をみる検査でないのはどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.2
問95
絞扼性神経障害の原因となるのはどれか。
1 梨状筋
2 多裂筋
3 腸腰筋
4 中殿筋
答え.1
/
問96
肘部のスポーツ傷害で正しいのはどれか。
1 外側側副靭帯損傷は肘関節の外転強制により発生する。
2 内側側副靭帯損傷の多くは前斜走線維の損傷である。
3 野球肘は外側型が大部分を占める。
4 離断性骨軟骨炎は野球肘の内側型でみられる。
答え.2
問97
筋起始部の病変で陽性になるのはどれか。
1 チェアーテスト
2 ルドルフ徴候
3 トンプソンテスト
4 ナウマン徴候
答え.1
問98
背臥位で図のような脊柱の弯曲を観察した。
考えられる要因はどれか。
1 腹直筋の短縮
2 腸腰筋の短縮
3 上殿神経の麻痺
4 大腿神経の麻痺
答え.2
問99
半月板損傷で正しいのはどれか。
1 伸展した膝関節に回旋力が加わり発生する。
2 円板状半月に起因する損傷は小児に多い。
3 半月板前節の断裂が多い。
4 牽引アプライテストは診断に有用である。
答え.2
問100
シンスプリントで誤っているのはどれか。
1 扁平足は発症要因の一つである。
2 脛骨の中央以下で内後側縁に圧痛がみられる。
3 足関節底屈抵抗運動で疼痛が増強する。
4 発症後3週で仮骨の形成がみられる。
答え.4
問101
60歳の男性。5か月前に高所から飛び降り踵骨の骨折をした。現在でも疼痛や浮腫がみられるので主治医から後療法を依頼された。症状持続の要因で考えられるのはどれか。
1 モートン病
2 反射性交感神経性ジストロフィー
3 骨壊死
4 コンパートメント症候群
答え.2
問102
6歳の女児。3週前に上腕骨顆上伸展型骨折をきたし、徒手整復と経皮的ピンニングが施行された。ギプス固定を本日除去し、後療法開始の指示を主治医から受けた。後療法に際して最も注意すべき合併症はどれか。
1 ズデック骨委縮
2 関節強直
3 骨化性筋炎
4 フォルクマン拘縮
答え.3
問103
58歳の男性。自転車で走行中に転倒し来所した。左上腕部の腫脹と変形を呈していた。近医で撮影した単純エックス線写真を別に示す。受傷直後から、母指・示指・中指の背側付近に感覚障害があった。まず行うべき固定肢位の組合せで正しいのはどれか。
1 肩関節外転位——-手関節伸展位
2 肩関節外転位——-手関節屈曲位
3 肩関節内転位——-手関節伸展位
4 肩関節内転位——-手関節屈曲位
答え.1
問104
25歳の男性。スキージャンプ競技中、着地でバランスを崩し受傷した。右股関節は屈曲、外転、外旋位に弾発性固定され、大転子部の突出は触知不能となっている。神経損傷を合併したときの感覚障害が現れるのはどれか。
1 a
2 b
3 c
4 d
答え.2
問105
50歳の男性。右肩痛を訴えて来所した。10年前に柔道で負傷したが放置していた。最近、右肩に力を入れると痛みが走り、肩を使うと次第に痛みが強くなる。近医で単純エックス線検査を受けたところ、図のような所見であった。検査で陽性となるのはどれか。
1 サルカスサイン
2 ライトテスト
3 アドソンテスト
4 インピンジメントサイン
答え.4
問106
35歳の男性。倉庫で製品の管理をしている。昨日、約30㎏の製品を持ち上げたとき、右上腕部にブチッという音と共に疼痛が出現したと訴え来所した。初検時に左右の肘関節を自動屈曲したときの外観写真を別に示す。最も考えられる上腕二頭筋の損傷部位はどれか。
1 長頭筋
2 短頭筋
3 ?筋腹
4 遠位腱
答え.1
問107
52歳の女性。6か月前から週1回のテニスの練習をしている。バックハンドストロークの練習をしていたところ、右肘の外側に強い痛みが出現した。日常生活にも支障が出てきて来所した。中指伸展テスト及びトムゼンテストが陽性であった。最も関与しているのはどれか。
1 長橈側手根伸筋
2 短橈側手根伸筋
3 腕橈骨筋
4 回外筋
答え.2
問108
17歳の男子。野球部のキャッチャー。2週前に左示指をつき指したが、症状が軽く練習を継続していた。昨日、指の変形に気付き整形外科を受診し、装具固定を受け、DIP関節の自動屈曲運動を行うように指導を受けた。DIP関節の自動屈曲を行っている写真を別に示す。考えられる損傷部位はどれか。
1 終止腱
2 中央索
3 深指屈筋腱
4 PIP関節掌側板
答え.2
問109
21歳の男性。2か月前、ラグビーの試合中に右膝前面を強打したが試合はそのまま出場した。それ以降、右膝に軽い腫れや違和感があった。1週前から練習中に右膝後方に痛みが出現し、不安定感も出てきたので来所した。初検時、検者は患者を背臥位とし図のような評価を行った。検者が健側との比較目的でみているのはどれか。
1 下腿筋の委縮
2 関節の腫脹
3 脛骨粗面の位置
4 膝蓋骨の不安定性
答え.3
問110
21歳の男性。空手の練習中に左下腿前面を蹴られ、翌日、疼痛が増強したので来所した。軋轢音および介達痛は認められなかった。高度腫脹による皮膚光沢がみられ、自発痛、筋の伸張時痛、感覚障害、運動障害が認められた。搬送に際してまず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
1 安静
2 冷却
3 圧迫
4 挙上
答え.12