第9回柔道整復師過去問題 午後その2
51高齢者に少ない骨折はどれか。
1.コーレス骨折
2.大腿骨頸部骨折
3.上腕骨骨幹部骨折
4.脊椎圧迫骨折
3
52骨損傷の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.剪断骨折 ────── 螺旋状骨折
2.屈曲骨折(第1型)── 骨片骨折
3.圧迫骨折 ────── 楔合骨折
4.捻転骨折 ────── 斜骨折
2 3
53骨折の癒合速度に好適な条件はどれか。
1.噛合骨折
2.関節包内骨折
3.骨折端が広く離開している場合
4.骨折端の接触面積が少ない場合
1
54骨折徒手整復で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.可及的早期に整復する
2.解剖学的整復を目指す
3.関節内粉砕骨折には適応である
4.複雑骨折には適応である
3 4
55スポーツ現場の軟部組織損傷に対する基本的な応急処置で正しいのはどれか。
1.安静・温罨法・圧迫・挙上
2.安静・温罨法・牽引・挙上
3.安静・冷却・圧迫・挙上
4.安静・冷却・牽引・挙上
3
56手技療法の開始と終了の際に用いる手技はどれか。
1.軽擦法
2.揉捏法
3.振戦法
4.叩打法
1
57物理療法と禁忌との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.アイスパック ── ペースメーカーを使用する患者
2.ホットパック ── 拘縮のある患者
3.赤外線 ───── 急性炎症のある患者
4.超短波 ───── 体内に金属片のある患者
3 4
58脱臼の整復障害でないのはどれか。
1.関節包が損傷されている
2.種子骨が嵌入している
3.関節窩縁の骨折を合併している
4.関節内血腫で関節包が拡張している
1
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59誤っている組合せはどれか。
1.病的骨折 ─── 骨腫瘍
2.肩腱板損傷 ── 三角筋損傷
3.偽関節 ──── 上腕骨外顆骨折
4.内反肘 ──── 上腕骨顆上骨折
2
60肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.介達痛が著明である
2.骨片転位が著明である
3.自然気胸を合併する
4.偽関節を後遺する
1
61鎖骨骨折で正しいのはどれか。
1.高齢者の発生頻度が高い
2.小児の骨折は複合骨折の発生頻度が高い
3.外側端骨折は骨癒合が良好である
4.後遺症として変形癒合の発生頻度が高い
4
62上腕骨外科頸噛合骨折で正しいのはどれか。
1.肩関節自動運動は不能である
2.上腕内側の皮下出血が多い
3.高齢者では6週固定する
4.骨癒合は不良である
2or3
63転位著明な上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.ヒューター線は上腕軸に対し偏位しやすい
2.遠位骨片は前方に転位する
3.関節可動域制限が起こりにくい
4.尺骨神経損傷を生じやすい
1
64上腕骨外顆骨折で誤っているのはどれか。
1.上腕骨遠位端部骨折では顆上骨折の次に多い
2.Pulloff型とPushoff型の機序で発生する
3.回転転位は前腕屈筋群の牽引作用による
4.遅発性尺骨神経麻痺の原因になる
3
65コーレス骨折で正しいのはどれか。
1.背側転位が強いと銃剣状変形を呈する
2.小児では粉砕骨折となりやすい
3.腫脹は手背手指にまで及ぶ
4.近位橈尺関節脱臼を合併しやすい
3
66ベンネット骨折はどれか。
3
67大腿骨頸部内側骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に多い
2.骨頭陥没を合併する
3.関節包外の骨折である
4.骨頭に循環障害が生じる
1 4
/
68大腿骨骨幹部上1/3骨折で誤っている組合せはどれか。
1.近位骨片の屈曲転位 ─── 腸腰筋
2.近位骨片の外転転位 ─── 中・小殿筋
3.遠位骨片の内上方転位 ── 大内転筋
4.遠位骨片の短縮転位 ─── 大腿方形筋
4
69下腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.疲労骨折を起こしやすい
2.上・中1/3境界部での骨折が多い
3.小児では腓骨骨折が多い
4.反張下腿の変形を残しやすい。
1 4
70踵骨骨折で誤っているのはどれか。
1.高所からの飛び降りで発生する
2.ベーラー角は減少する
3.骨癒合後に壊死を起こしやすい
4.脊椎圧迫骨折を合併しやすい
3
71中足骨骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.骨幹部骨折は直達外力によることが多い
2.第5中足骨基底部骨折は足の強い内がえしによって起こる
3.第5中足骨基底部骨折は長腓骨筋付着部の牽引力による
4.第3中足骨中央部での疲労骨折はジョーンズ骨折である。
1 2
72顎関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包が断裂している
2.関節頭は頬骨弓下にある
3.弾発性抵抗を示す
4.整復法にヒポクラテス法がある
1
73鎖骨脱臼で正しいのはどれか。
1.胸鎖関節脱臼は下方脱臼を起こしやすい
2.肩鎖関節脱臼は前方脱臼を起こしやすい
3.烏口鎖骨靱帯が断裂すれば第3度損傷である
4.両端の脱臼は複雑脱臼である
3
74外傷性肩関節前方脱臼で最も起こりやすい合併症はどれか。
1.烏口突起骨折
2.上腕骨大結節骨折
3.橈骨神経損傷
4.上腕二頭筋長頭断裂
2
75外傷性肩関節後方(肩峰下)脱臼で正しいのはどれか。
1.肩関節に外転力が働き発生する
2.下垂外旋位で弾発性固定される
3.脱臼を見逃しやすい
4.外観上肩峰は突出する
4or3
76外傷性両前腕骨後方脱臼で起こりにくいのはどれか。
1.橈骨頭骨折
2.肘頭骨折
3.尺骨鈎状突起骨折
4.上腕骨外顆骨折
2
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77月状骨脱臼で正しいのはどれか。
1.月状骨が背側に脱臼する
2.手関節は軽度橈屈している
3.橈骨神経損傷を合併する
4.手関節を掌屈位で固定する
4
78外傷性股関節前方(恥骨下)脱臼肢位はどれか。
4
79外傷性股関節脱臼の後療法で誤っているのはどれか。
1.2〜3週は患部を安静にする
2.等尺性運動は整復後数日より開始する
3.運動療法は自動運動を主体とする
4.関節拘縮予防には早期荷重が重要である
4
80反復性膝蓋骨脱臼で誤っているのはどれか。
1.思春期の女性に多い
2.外傷性の要因で起こる
3.大腿骨外側顆の低形成を認める
4.大腿四頭筋強化訓練は有効である
2
81リスフラン(足根中足)関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.外側脱臼は足外縁に第5中足骨基底部が突出する
2.内側脱臼は足内縁に第1中足骨基底部が突出する
3.底側脱臼は足底部に足根骨遠位部が突出する
4.背側脱臼は前足部が短縮してみえる
3
82第2指伸展位でDIP関節に屈曲が強制されて発生した伸筋腱付着部の剥離骨折による手指変形はどれか。
3
83アキレス腱断裂の症状で正しいのはどれか。
1.足関節の自動底屈ができる
2.足関節を背屈するとアキレス腱が緊張する
3.つま先立ちができる
4.下腿三頭筋をつかむと足関節が底屈する
1
84外脛骨による疼痛と最も鑑別を要する部位の捻挫はどれか。
1.リスフラン関節
2.ショパール関節
3.距踵関節
4.距腿関節
2
85骨折好発部位で正しい組合せはどれか。
1.頸椎椎体圧迫骨折 ── 第1・2頸椎
2.鎖骨骨折 ────── 内・中1/3境界部
3.肋骨骨折 ────── 第2・3肋骨
4.中手骨骨折 ───── 第4・5中手骨
4
/
86骨折と骨片転位に関与する筋との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肩甲骨上角骨折 ──── 肩甲挙筋
2.肘頭骨折 ─────── 上腕二頭筋
3.上前腸骨棘剥離骨折 ── 大腿直筋
4.膝蓋骨骨折 ────── 大腿四頭筋
1 4
87骨折に伴う神経障害で最も頻度の低い組合せはどれか。
1.投球骨折 ─────── 手関節掌屈運動不能
2.上腕骨顆上骨折 ──── 手第1・2指対立運動不能
3.モンテギア骨折 ──── 手第5指内転運動不能
4.股関節後方脱臼骨折 ── 足第1指背屈運動不能
1or3
88障害と圧痛部位との組合せで誤っているのはどれか。
1.上腕二頭筋長頭腱損傷 ── 大結節部
2.テニス肘 ──────── 前腕伸筋起始部
3.手舟状骨骨折 ────── スナッフボックス部
4.弾発指 ───────── MP関節掌側部
1
89マーデルング変形で誤っているのはどれか。
1.思春期の女性にみられる
2.橈骨遠位端部の発育障害による
3.尺骨遠位端は掌側に脱臼する
4.手関節部は銃剣状変形を呈する
3
90膝関節部の損傷で正しいのはどれか。
1.膝蓋骨骨折では縦骨折が起こりやすい
2.膝蓋骨脱臼では内側脱臼が起こりやすい
3.側副靱帯損傷では外側側副靱帯断裂が起こりやすい
4.十字靱帯損傷では前十字靱帯断裂が起こりやすい
4
9122歳の男性。運送業。右利きで小・中学校時代は野球のピッチャーとして活躍した。19歳のときに転倒して、右肩関節脱臼を起こし、整復して2週の包帯固定をした。21歳のときにも脱臼を繰り返し、3回整復固定を行った。最近、肘をつきテレビを見たり、寝返りを打ったりする際に右肩の不安定感が強くなり、仕事にも支障をきたすため来所した。徒手検査で、右肩の前方不安定感を認めるも下方不安定感はなかった。左肩には症状は認めず、その他特記事項はない。最も考えられるのはどれか。
1.動揺肩(looseshoulder)
2.肩腱板断裂
3.陳旧性肩鎖関節脱臼
4.反復性肩関節脱臼
1or4
9220歳の男性。右肘関節の外反を強制され、肘関節の外反動揺性を生じた。最も考えられる損傷を受けた靱帯はどれか。
1.橈骨輪状靭帯
2.内側側副靭帯(前斜線維)
3.内側側副靭帯(後斜線維)
4.内側側副靭帯(横斜線維)
2
9317歳の男子。柔道の試合中内股をかけられ右手掌をついて防いだとき受傷した。肘部の疼痛を訴え肘関節は軽度屈曲位で自動運動は不能であった。他動的に屈曲を試みたが弾発性に固定が認められた。本症に対する整復後の治療で誤っているのはどれか。
1.腫脹を軽減させるためアイシングを行う
2.上腕骨近位端から手関節まで金属副子固定を行う
3.肘関節鋭角屈曲位、前腕中間位で三角布にて提肘する
4.固定中も肩・指関節の運動を行うよう指導する
3
948歳の女子。遊技中に左手掌をついて転倒し、肘部の疼痛を訴えて来所した。肘の外側部に腫脹がある。肘関節の屈伸はやや可能であるが、伸展時および前腕回旋時に疼痛を訴えた。左肘外反は右側よりやや大であった。最も考えられるのはどれか。
1.肘内障
2.モンテギア骨折
3.橈骨頸部骨折
4.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
3
9522歳の男性。1か月前、スキーで滑走中にストックを握ったまま転倒し右手第1指を負傷した。そのまま放置していたが、つまみや握りの動作が不自由なので来所した。右手第1指MP関節部に著明な腫脹と運動制限は認めないが、橈側方向への動揺性を認める。最も考えられるのはどれか。
1.陳旧性第1指MP関節背側脱臼
2.第1中手骨頸部骨折
3.第1指弾発指
4.第6指MP関節尺側側副靱帯断裂
4
9645歳の男性。交通事故で受傷した。右股関節が軽度屈曲、内転、内旋位をとり、大転子はやや高位で、患肢の短縮を認めた。また股関節は弾発性固定を示した。下腿前外側面に感覚異常を認め足関節の背屈が不能であった。最も考えられるのはどれか。
1.股関節前方脱臼
2.股関節後方脱臼
3.大腿骨骨頭骨折
4.大腿骨頸部骨折
2
9745歳の男性。交通事故で受傷した。右股関節が軽度屈曲、内転、内旋位をとり、大転子はやや高位で、患肢の短縮を認めた。また股関節は弾発性固定を示した。下腿前外側面に感覚異常を認め足関節の背屈が不能であった。損傷している神経はどれか。
1.上殿神経
2.大腿神経
3.閉鎖神経
4.坐骨神経
4
9820歳の男性。テニスの試合中、足を踏ん張ったとき右足部の内がえしを強制され、右足関節部の疼痛を主訴として来所した。患肢の荷重歩行可能、右足関節外果の前方に限局した腫脹、圧痛を認める。足関節内がえし運動で疼痛増強、内がえし強制で距骨と外果との間がわずかに離開し、距骨の前方動揺性が認められた。最も考えられるのはどれか。
1.第5中足骨基底部骨折
2.前距腓靱帯断裂
3.腓骨筋腱脱臼
4.踵腓靱帯付着部剥離骨折
2
9985歳の女性。夜間にトイレへ行こうとしたとき、足が滑ってしりもちをついた。翌朝から背部痛を訴えるようになって来所した。骨粗鬆症の治療で近くの病院に通院しているとのことであった。第1腰椎部に叩打痛を訴え、脊柱起立筋群の緊張が著明であった。病院でのエックス線検査の結果、第1腰椎の骨折と診断された。最も考えられるのはどれか。
1.椎弓部骨折
2.横突起(肋骨突起)骨折
3.棘突起骨折
4.椎体骨折
4
10025歳の男性。サンダル履きでつまずき左足の第1指を過度に背屈して損傷した。第1指MP関節は過伸展位、IP関節は屈曲位でZ字型の変形を呈している。第1中足骨頭部が足底面で触知できる。この損傷の治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.MP関節を捻転して整復する
2.軟部組織の嵌入で徒手整復困難となる
3.下腿下部から第1指まで副子固定する
4.後療法は第1指の伸展運動から始める。
2 3
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