問題 61 常染色体劣性の遺伝形式を示すのはどれか。
1. マルファン (Marfan)症候群
2. モルキオ(Morquio)病
3. 多発性神経線維腫症
4. 軟骨無形成症
答え.2
問題 62 静脈血栓塞栓症のリスクが低いのはどれか。
1. 上肢手術
2. 人工股関節手術
3. 大腿骨骨折手術
4. 多発外傷
答え.1
問題 63 肩腱板断裂の慢性期所見で正しいのはどれか。 ..
1. 上肢の挙上が不可能である。
2. 肩関節の回旋拘縮がある。
3. 肩峰骨頭間距離が広がる。
4. 夜間痛がある。
答え.4
問題 64 フォルクマン(Volkmann)拘縮で生じない変形はどれか。
1. 前腕回内
2. IP 関節屈曲
3. 母指撓側外転
4. 第2~5MP 関節過伸展
答え.3
問題 65 スポーツによる骨盤周囲の裂離骨折と起因筋腱の組合せで正しいのは どれか。
1. 上前腸骨棘 ―― 大腿直筋
2. 下前腸骨棘 – ハムストリングス
3. 大腿骨大転子ー大殿筋
4. 大腿骨小転子 ー腸腰筋
答え.4
問題 66 前十字靱帯損傷の保存的治療後、歩行時に向きを変えたら膝くずれを 起こし、膝関節が伸展できなくなった。病態で正しいのはどれか。
1. 膝蓋骨脱臼
2. 半月板嵌頓
3. 膝蓋腱断裂
4. 膝関節内骨折
答え.2
問題 67 42歳の男性。ピロン骨折後、半日経過して創部疼痛に加え足に感覚障 害が生じてきた。
この感覚障害の部位で正しいのはどれか。
1. 足底の内側
2. 前足部の内側
3. 母趾・第2趾間の背側
4. 後足部の外側
答え.3
問題 68 骨折の固有症状はどれか。
1. 圧痛
2. 皮下出血斑
3. 転位
4. 機能障害
答え.3
問題 69 手掌橈側に感覚障害を生じるのはどれか。
1. 筋皮神経損傷
2. 橈骨神経損傷
3. 正中神経損傷
4. 尺骨神経損傷
答え.3
問題 70 周径の測定部位で誤っているのはどれか。
1. 上腕周径は上腕の最も太い部位
2. 前腕周径は前腕の最も太い部位
3. 大腿周径は大腿の最も太い部位
4. 下腿周径は下腿の最も太い部位
答え.3
問題 71.柔道整復施術の対象となるのはどれか。
1. 遠位骨片が外旋している上腕骨骨幹部骨折
2. 腋窩動脈損傷を伴った肩関節脱臼
3. 足先に感染創のある下腿打撲・
4. 偽関節となった第5中足骨骨折
答え.1
問題 72 骨リモデリングに関与しないのはどれか。
1. 年齢
2. 転位の形状
3. 骨折部位
4. 疼痛の程度
答え.4
問題 73 急性塑性変形で正しいのはどれか。
1. エックス線で骨折線がみられる。
2. 海綿骨の微細損傷である。
3. 仮骨形成がみられない。
4. 自家矯正が期待できない。
答え.4
問題 74 小児の骨で正しいのはどれか。
1. 肥大軟骨層で離開しやすい。
2. 類骨はコラーゲンが少ない。
3. 石灰化密度が高い。
4. 骨膜が薄い。
答え.1
問題 75 高齢者骨折の続発症で起こりにくいのはどれか。 .
1. 褥瘡
2. 誤嚥性肺炎
3. 尿路感染
4. 外傷性皮下気腫
答え.4
問題 76 骨折の治癒過程で正しいのはどれか。
1. 炎症期には類骨に石灰塩が沈着する。
2. 仮骨形成期には成熟した緻密質が作られる。
3. 仮骨硬化期には線維素網が作られる。
4. リモデリング期には力学的に有利な形態に順応する。
答え.4
問題 77 脱臼の病態と発生部位の組合せで正しいのはどれか。
1. 反復性脱臼ー 膝関節
2. 随意性脱臼 ー第2指MP関節
3. 拡張性脱臼ー 股関節
4. 恒久性脱臼 ー肘関節
答え.3
問題 78 関節部の損傷で正しいのはどれか。
1. 大部分が直達外力によるものである。
2.関節円板障害は足関節にみられる。
3. 捻挫は靱帯損傷として認識される。
4. 顎関節脱臼は関節包断裂を認める。
答え.3
問題 79 RICE 処置でCの目的はどれか。
1. 患部の安静
2. 低酸素状態の抑制
3. 循環の改善
4. 浮腫の抑制
答え.4
問題 80 整復位が良肢位となるのはどれか。
1. 上腕骨外科頸骨折
2. 上腕骨外顆骨折
3. 肘頭骨折
4. 橈骨遠位端伸展型骨折
答え.1
問題 81 電気療法で正しいのはどれか。
1. 表在性の疼痛には低い周波数が適している。
2. 神経を興奮させることができる。
3. 刺激強度は筋収縮が得られるまでとする。
4. マイクロ波は電気療法の一つである。
答え.2
問題 82 骨折治癒を促進する力学的因子はどれか。
1. 屈曲力
2. 牽引力
3. 剪断力
4. 圧力
答え.4
問題 83 疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
1. 頭蓋底骨折 ーブラックアイ
2. 鼻骨骨折 ーバトル徴候
3. 顎関節症 ーベル現象
4. 頸椎棘突起骨折 ーホルネル徴候
答え.1
問題 84 下位胸椎椎体圧迫骨折で正しいのはどれか。
1. 椎体後方が圧迫変形する。
2. 多くの場合徒手整復を必要とする。
3. 棘突起部に叩打痛を認める。
4. 脊髄損傷を合併しやすい。
答え.3
問題 85 腰椎肋骨突起骨折で誤っているのはどれか。
1. 第3腰椎に多い。
2. 脊柱の運動制限がみられる。
3.患側股関節は内転位をとる。
4.直達外力では腎損傷の危険性が高い。
答え.3
問題 86 鎖骨骨折で保存療法が最適となるものはどれか。
1. 烏口鎖骨靭帯の断裂したもの
2. 楔状骨片の直立したもの
3. 粉砕骨折のあるもの
4. 小児で上方凸変形のあるもの
答え.4
問題 87 肩甲骨骨折の分類で誤っているのはどれか。
1. 頸部骨折
2. 関節突起骨折
3. 下角骨折
4. 関節窩骨折
答え.2
問題 88 関節内骨折はどれか。2つ選べ。
1. コーレス (Colles)骨折
2. バートン(Barton)骨折
3. 橈骨遠位骨端線離開
4. ショウファー骨折
2.
答え.4
問題 89 直達外力で起こりやすいのはどれか。
1. 上腕骨内側上顆骨折
2. 橈骨近位端部骨折
3. 尺骨骨幹部骨折
4. 第1中手骨基部骨折
答え.3
問題 90 ベネット (Bennett)骨折で誤っているのはどれか。
1. 第1中手指節関節の脱臼骨折である。
2. 遠位骨片は橈側に転位する。
3. 外観は内転屈曲変形を呈する。
4. 母指の内外転運動が不能である。
答え.1
問題 91 以下に示す徒手検査が陽性であったとき大腿骨小転子骨折を疑うのは どれか。
1. パトリックテスト
2. トーマステスト
3. ニュートンテスト
4. ルドロフテスト
答え.4
問題 92 膝蓋骨骨折で誤っているのはどれか。
1. 介達外力では横骨折を呈する。
2. 骨片は離開転位する。
3. 転位の軽度なものは絆創膏を用いて固定する。
4. 固定は屈曲 60度とする。
4
問題 93 関節動揺が出現しないのはどれか。
1. 脛骨顆部骨折
2. 脛骨顆間隆起骨折
3. 脛骨粗面骨折
4. 腓骨頭骨折
答え.3
問題94 踵骨体部骨折で正しいのはどれか。
1. 凹足変形を呈する。
2. 爪先立ちは可能である。
3. ベーラー角は減少する。
4.皮下出血斑の出現はわずかである。
答え.3
問題 95 足根骨前部と中足骨部の図を示す。短腓骨筋が関与したと考えられるのはどれか。
1 .a
2 .b
3 .c
4 .d
答え.2
問題 96 顎関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1. 関節円板は関節窩より逸脱する。
2.下顎頭は関節結節の後方に位置する。
3. 外側翼突筋は弛緩する。
4. 顔面神経麻痺を合併する。
答え.1
問題 97 肩関節脱臼の発生頻度が高い理由で誤っているのはどれか。
1. 骨頭に対して関節窩が深い。
2. 各方向に広い可動域を持つ。
3. 関節の安定性は筋力に依存する。
4. 肩関節は突出し外力を受けやすい。
答え.1
問題 98 股関節後方脱臼の合併症で誤っているのはどれか。
1. 大腿骨頭壊死
2. 大腿骨頸部骨折
3. 大腿神経損傷
4.外傷性股関節炎
答え.3
問題 99 膝関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1. 膝関節屈曲位で発生する。
2. 不全脱臼となることが多い。
3. 血管損傷に注意する。
4. 膝蓋骨骨折を合併する。
答え.3
問題 100 上肢の軟部組織損傷で誤っているのはどれか。
1. 上腕二頭筋長頭腱損傷は結節間溝部での断裂が多い。
2. 動揺性肩関節の検査にサルカス徴候がある。
3. 内側型野球肘は遅発性尺骨神経麻痺を生じる。
4. SLAP 損傷は上腕三頭筋長頭の拘縮を合併する。
答え.4
問題 101 五十肩の病期分類にないのはどれか。
1. 炎症期
2. 拘縮期
3. 萎縮期
4. 解氷期
答え.3
問題 102 肘部管症候群の症状で正しいのはどれか。
1. 感覚障害はない。
2. フローマン徴候は陽性となる。
3. 下垂指が出現する。
4. 母指対立筋の筋力低下が生じる。
答え.2
問題 103 ド・ケルバン(de Quervain)病で正しいのはどれか。
1. 背側腱第2区画部の狭窄性腱鞘炎である。
2. 両側の発症は少ない。
3. 長母指伸筋腱部に圧痛を認める。
4. 単純エックス線検査で異常所見を認める。
答え.2
問題 104 幼児に多いのはどれか。
1. 鼠径部痛症候群
2. 大腿骨頭すべり症
3. 単純性股関節炎
4. 大腿骨頭壊死症
答え.3
問題 105 大腿四頭筋の肉ばなれで正しいのはどれか。
1. 求心性収縮で発生する。
2. 中間広筋に多発する。
3. 完全断裂では陥凹を触れる。
4.受傷直後から皮下出血斑を認める。
答え.3
問題 106 下腿コンパートメント症候群で誤っているのはどれか。
1. 腫脹が著明である。
2. 安静時痛がある。
3. 足関節の屈曲運動ができる。
4. 動脈の拍動が触知できる。
答え.3
問題 107 圧痛部を別に示す。考えられる疾患はどれか。
1. フライバーグ(Freiberg)病
2. 第1ケーラー(Kohler)病
3. モートン(Morton)病
4. 種子骨障害
答え.4
問題 108 15歳の男子。柔道の試合中に強引に背負い投げをかけた際、肩関節外 転外旋が強制され肩関節を脱臼した。初めての脱臼だという。 整復固定後、この患者への説明として適切なものはどれか。
1. 「自分で固定を外して入浴可能です」
2.「明日から肩の可動域訓練を行います」
3. 「競技復帰は3週後とします」
4. 「再発する可能性があります」
答え.4
問題 109 2歳の男児。公園の滑り台から転落し肩部を衝いたため来所した。患 側の肩は下垂し、上肢は挙上不能。両腋窩を持って抱き上げたところ号泣した。 最も考えられるのはどれか。
1. 上腕骨顆上骨折
2. 肘内障
3. 鎖骨骨折
4. 橈骨遠位端部骨折
答え.3
問題 110 13歳の男子。転倒した際に肘関節伸展位で左手を地面に衝いて受傷した。肘関節内側に著明な腫張と皮下出血斑を認める。同部に限局性圧痛を認め,肘関節の屈伸運動障害もみられる。受傷時の単純エックス線写真を示す。 続発症で最も考えられるのはどれか。
1. 前腕回外制限
2. 肘関節屈曲障害
3. 外反肘変形
4. 尺骨神経麻痺
答え.4
問題 111 20歳の男性。サッカーで相手選手と接触し、地面に左手の手掌を強く 衝き、手関節部に強い疼痛を感じた。当日は自分で患部を冷やし、テーピングで固定した。1週経過しても症状が改善されなかったので来所した。初検時、. 手関節部の腫脹は著明で、背屈制限、母指および示指からの軸圧痛、スナッフボックス部の圧痛が認められた。専門医の診断を仰いだところ、骨折と診断された。単純エックス線写真を示す。 この骨折の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 受傷直後のエックス線像で骨折を確認できないことがある。
2. 手関節部の変形が著明である。
3. 固定期間は比較的短期間である。
4. 骨癒合が遷延しやすい。
答え1.4
問題 112 30歳の男性。屋根の修理中バランスを崩し、落下した際に踵を強打し負傷した。腫脹は踵骨部に強く、足関節まで波及している。限局性圧痛も著明である。また疼痛のため、患側肢で立つことは出来ないが、足関節の屈伸運動は可能である。続発症として起こりにくいのはどれか。
1. 慢性浮腫
2. ズデック(Sudeck)骨萎縮
3. 無腐性骨壊死
4. 腓骨筋腱鞘炎
答え.3
問題 113 33歳の男性。3mの塀から飛び降りて受傷した。受傷部の写真を別に示す。 考えられるのはどれか。
1. 内果裂離骨折
2. 三角靭帯断裂
3. 距骨体部骨折
4. ショパール関節脱臼
答え.3
問題 114 21 歳の男性。柔道の稽古中、左足関節を内反し負傷した。翌日、足関節外側部の痛みが強いため来所した。写真に示す部位に著明な圧 痛と腫脹を認める。前方引き出しテストは陰性であった。 考えられるのはどれか。
1. 前距腓靱帯損傷
2. 三角靭帯損傷
3. リスフラン関節損傷
4. 踵骨前方突起骨折 .
答え.4
問題 115 18歳の男子。野球練習中に右中指を突き指し受傷した。近医を受診したところ、骨折を指摘された。受傷時の単純エックス線写真を示す.正しいのはどれか。
1. 骨片がみられるためII型である。
2. DIP 関節を過伸展位で固定する。
3. 固定期間は8~10週とする。
4. 掌側脱臼に注意する。
答え.4
問題 116 12歳の男児。野球のピッチャーである。毎日 100球自主練習をし、週3回少年野球に参加している。1か月前から投球時に右肩部から上腕にかけて痛みが出現し、最近では日常生活でも痛みを感じるようになった。肩関節全体に痛みを訴えるが明らかな腫脹は認めない。大結節下方外側に圧痛と熱感が みられた。 考えられるのはどれか。
1. 腱板損傷
2. SLAP損傷
3. 骨端線離開
4. 化膿性関節炎
答え.3
問題 117 25歳の男性。草野球の試合中にボールが右示指の指尖に当たり、PIP関節が過伸展強制され受傷した。PIP 関節部の自発痛と腫脹が著明である。 PIP 関節の運動は不能であるが、DIP 関節の屈曲は可能である。受傷時の単純エックス線写真を示す。 正しいのはどれか。
1. 掌側板の損傷を伴っている。
2. ボタン穴変形の危険性がある。
3. 深指屈筋腱の断裂がある。
4. PIP 関節伸展位での固定が必要である。
答え.1
問題 118 20歳の男性。自転車のタイヤ交換のためレバーを強く握った際、左示指 MP 関節部に突然の痛みを自覚した。以降、MP 関節の完全伸展が不能となり来所した。初検時、関節部に軽度の腫脹と中手骨頭橈側に圧痛を認めた。示指 MP関節は -30度まで伸展は可能であるが、それ以上の他動的伸展は不能であった。外観写真を別に示す。他指の関節運動は正常である。最も考えられるのはどれか。
1. 示指基節骨が背側に転位している。
2. MP 関節内に掌側板が嵌入している。
3. 橈側側副靭帯が中手骨頭に乗りあげている。..
4. 指伸筋腱が橈側に脱臼している。
答え.3
問題 119 20歳の男性。剣道部に所属している。半年前から竹刀を振る際に右手関節の違和感を自覚していた。その後、徐々に疼痛が出現したため来所した。 手関節背側に腫脹と圧痛および可動域制限と握力低下がみられた。手指の運動 痛はない。写真に圧痛部位を示す。考えられるのはどれか。
1. 月状骨軟化症
2. 月状骨脱臼
3. 尺骨茎状突起骨折
4. 長母指伸筋腱腱鞘炎
答え.1
問題 120 50 歳の女性。右手関節部の疼痛があり、ボタンかけが不自由になり来 所した。手関節部に軽度の腫脹および圧痛を認め、ファーレンテスト陽性、フィンケルスタインテスト陰性。Perfect O の不整がみられた。感覚障害がみられないのはどれか。
1. 示指
2. 中指
3. 環 指
4. 小指
答え.4
問題 121 17歳の男子。ハードル走の選手である。最近、練習中に右股関節の 引っかかりを感じるようになった。関節に腫脹や疼痛はなく明らかな可動域制 限もみられないが、股関節内転位で屈伸すると股関節部外側で轢音が聴取された。外傷の既往はない。 最も考えられるのはどれか。 .
1. 股関節唇の断裂
2. 大転子滑液包炎
3. 中殿筋の筋力低下
4. 大腿筋膜張筋の緊張増加
答え.4
問題 122 30歳の男性。3か月前からランニングを始めた。左膝の運動痛が出 現したため来所した。膝関節の外側に軽度腫脹がみられた。膝蓋跳動は陰性であった。膝関節屈曲位で大腿骨外顆よりやや近位を圧迫しながら膝関節を伸展させると疼痛が再現された。 考えられるのはどれか。
1. 鵞足炎
2. 膝蓋下脂肪体炎
3. 大腿四頭筋腱炎
4. 腸脛靭帯炎
答え.4