66疲労骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に多い。
2.骨腫瘍との鑑別が容易である。
3.衝撃外力の集積で発生する。
4.骨膜反応がみられる。
3 4
67屈曲骨折で誤っているのはどれか。
1.骨の一側が固定されて他側に屈曲力が働き発生する。
2.骨折線は凸側から固定された方向へ斜めに走る。
3.骨輪を形成する部位では一方向の外力で発生する。
4.第三骨片を生じる。
答え.3
68脱臼で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.反復性脱臼は肩関節に多い。
2.中心性脱臼は肩関節に多い。
3.習慣性脱臼は中手指節(MP)関節に多い。
4.先天性脱臼は股関節に多い。
1 4
69脱臼と随伴する損傷との組合せで誤っているのはどれか。
1.顎関節前方脱臼 ―― 関節包断裂
2.肩関節前方脱臼 ―― 腋窩神経損傷
3.肘関節後方脱臼 ―― 鈎状突起骨折
4.股関節後方脱臼 ―― 坐骨神経損傷
答え.1
70筋の損傷で誤っているのはどれか。
1.肉離れはハムストリングスに好発する。
2.挫滅症候群は壊死した筋細胞から出るミオグロビンが原因となる。
3.筋損傷で生じた血腫は骨化性筋炎の原因となる。
4.筋損傷後は壊死部が延長して再生する。
答え.4
71脊椎圧迫骨折の好発部位はどれか。
1.第3胸椎
2.第7胸椎
3.第12胸椎
4.第4腰椎
答え.3
72鎖骨骨折で誤っているのはどれか。
1.遠位部では肩鎖関節脱臼との鑑別を要する。
2.小児は不全骨折が多い。
3.成人では変形治癒もみられる。
4.高齢者は手術適用となることが多い。
答え.4
73骨折の骨片転位と関与する筋との組合せで誤っているのはどれか。
1.上腕骨小結節骨折の骨片転位 ―――――― 肩甲下筋
2.上腕骨内側上顆骨折の骨片転位 ――――― 前腕屈筋群
3.鎖骨骨折の短縮転位 ―――――――――― 大胸筋
4.大腿骨顆上屈曲型骨折の遠位骨片転位 ―― ヒラメ筋
答え.4
74外傷性脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包の損傷は必発である。
2.関節軸は骨頭の方向に転位する。
3.掌側板の嵌入は整復障害となる。
4.ボタン穴機構は整復障害となる。
答え.1
75上腕骨近位部骨折で誤っているのはどれか。
1.骨頭骨折は腱板断裂と誤診されやすい。
2.外科頚骨折は骨頭が無腐性壊死に陥りやすい。
3.小結節骨折は肩関節脱臼に合併することが多い。
4.大結節骨折で転位の残存はインピンジメントに関与する。
2
/
76上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.介達外力では横骨折となる。
2.螺旋状骨折では遠位骨片は内旋転位する。
3.下垂手の原因になる。
4.軽度の短縮変形でもADL障害の大きな要因となる。
答え.3
77肘関節周辺の骨折で、前腕を回外位で固定するのはどれか。2つ選べ。
2 3
78小児の橈骨近位端部骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.合併損傷として尺骨近位部骨折がある。
2.橈骨頭骨折が多い。
3.橈骨頭の傾斜転位は自家矯正する。
4.肘関節屈曲、前腕回外位にて固定する。
1 4
79中手骨骨折でオーバーラッピング現象が最も起こりやすいのはどれか。
1.第1中手骨
2.第3中手骨
3.第4中手骨
4.第5中手骨
答え.4
80マレットフィンガーで正しいのはどれか。
1.Ⅰ型は経過良好である。
2.Ⅱ型は遠位指節間(DIP)関節を屈曲位固定とする。
3.Ⅲ型は脱臼骨折となることがある。
4.受傷時スワンネック変形を呈する。
答え.3
81骨盤の剥離骨折と原因となる筋との組合せで正しいのはどれか。
1.上前腸骨棘 ―― 大腿直筋
2.腸骨稜 ―――― 外腹斜筋
3.下前腸骨棘 ―― 縫工筋
4.坐骨結節 ――― 長内転筋
答え.2
82大腿骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
1.上1/3部骨折の近位骨片は外転転位する。
2.上1/3部骨折の遠位骨片は屈曲転位する。
3.中1/3部骨折の遠位骨片は内転転位する。
4.下1/3部骨折の遠位骨片は前方転位する。
答え.1
83膝蓋骨骨折で誤っているのはどれか。
1.軽度の腱膜損傷では転位が小さい。
2.膝関節伸展位で固定する。
3.介達外力では縦骨折となる。
4.転位が大きい時には手術を行う。
答え.3
84顎関節前方脱臼の症状でないのはどれか。
1.唾液流出
2.関節動揺性
3.閉口障害
4.頬部扁平
答え.2
85肩鎖関節上方脱臼で誤っているのはどれか。
1.第3度損傷では烏口肩峰靭帯の完全断裂がみられる。
2.ピアノキー症状がみられる。
3.変形治癒が多い。
4.陳旧例では鎖骨外端の肥大変形がみられる。
答え.1
86肩関節脱臼で正しい組合せはどれか。
1.上方脱臼 ―― 腋窩脱臼
2.下方脱白 ―― 肩峰下脱臼
3.前方脱臼 ―― 烏口突起上脱臼
4.後方脱臼 ―― 棘下脱臼
4
/
87肩関節窩を図に示す。肩関節脱臼で関節唇損傷が発生しやすいのはどれか。
1.a
2.b
3.c
4.d
答え.3
88肘関節後方脱臼で誤っているのはどれか。
1.肘関節内側側副靭帯が断裂している。
2.成人では橈骨頚部骨折を合併することが多い。
3.前方に突出した上腕骨滑車で正中神経損傷を伴う。
4.小児では上腕骨内側上顆骨折を合併することが多い。
答え.2
89正しいのはどれか。2つ選べ。
1.月状骨脱臼では月状骨が背側に脱臼する。
2.月状骨脱臼は手関節伸展位で手掌を衝き発生する。
3.月状骨周囲脱臼は掌側脱臼となることが多い。
4.月状骨周囲脱臼では月状骨と橈骨との位置関係は保たれる。
2 4
90第1中手指節(MP)関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.掌側脱臼では指部が掌側に偏位する。
2.水平脱臼では掌側板が中手骨頭背側に乗り上げている。
3.垂直脱白ではZ字型の特有な変形を呈する。
4.垂直脱臼には牽引整復法が有用である。
答え.4
91股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
1.大腿は短縮してみえる。
2.ローゼル・ネラトン線上に大転子が位置する。
3.股関節伸展、外転、外旋位を呈する。
4.股関節の自動運動は可能である。
答え.1
92膝関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.前方脱臼では大腿骨遠位端が脛骨近位端前方へ転位する。
2.後方脱臼では膝蓋骨が大腿顆部下方で水平位となる。
3.側方脱白では不全脱臼が多い。
4.回旋脱臼では脛骨が大腿骨に対して回旋転位する。
答え.1
93リスフラン関節脱臼で正しいのはどれか。
1.前足部が母足指側へ転位したものを外側脱臼という。
2.内側脱臼では第5中足骨基部が突出する。
3.足内側縦アーチには変化がみられない。
4.第2中足骨基部骨折が合併しやすい。
答え.4
94図に示した動作ができない場合に疑われる筋損傷はどれか。
1.大胸筋
2.上腕二頭筋
3.大円筋
4.肩甲下筋
答え.4
95感覚障害が生じないのはどれか。
1.筋皮神経麻痺
2.前骨間神経麻痺
3.尺骨神経低位麻痺
4.正中神経低位麻痺
答え.2
96ド・ケルバン(deQuervain)病で誤っているのはどれか。
1.尺骨遠位端骨折が発症原因となる。
2.本態は狭窄性腱鞘炎である。
3.中年以降の女性に多くみられる。
4.母指を中にして手を握り、手関節を尺属させると痛む。
答え.1
97足関節捻挫で正しいのはどれか。
1.外がえし捻挫の発生が多い。
2.内がえし捻挫では内側靭帯損傷がみられる。
3.後距腓靭帯断裂が起きると前方引き出しが著明となる。
4.距骨傾斜角の増大は重度損傷でみられる。
答え.4
98足部を図に示す。有痛性三角骨障害が起きる部位はどれか。
1.a
2.b
3.c
4.d
答え.2
99前十字靭帯損傷の検査法でないのはどれか。
1.ラックマンテスト
2.Nテスト
3.アプレーテスト
4.前方引き出しテスト
答え.3
100肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.直達外力で生じた骨片は外方へ転位する。
2.単純エックス線検査で認められないことがある。
3.解剖学的整復の必要がある。
4.疲労骨折は下位肋骨に発生する。
答え.2
10136歳の男性。3か月前からゴルフ練習後、頭部に疼痛があったが放置していた。1週前の練習中、頚部痛が増強したため来所した。頚肩背部の筋緊張が強く、頚部運動制限が認められた。頭部後屈時には頸胸椎移行部に痛みが出現し、第7頚椎麻突起の圧痛、叩打痛も認められた。上肢、下肢の感覚障害や深部腱反射の異常は認められなかった。考えられるのはどれか。
1.スコップ作業者病
2.頸椎椎間関節症
3.後縦靭帯骨化症
4.頸椎症性神経根症
答え.1
10252歳の男性。右肘から小指にかけてしびれが出現し来所した。約2か月間放置していたが、徐々にしびれが強くなってきたという。右肘関節に外反変形があり、6歳のときに鉄棒から落ちて骨折をしたという。考えられるのはどれか。
1.後骨間神経麻痺
2.レイノー(Raynaud)病
3.ギヨン(Guyoll)管症候群
4.遅発性尺骨神経麻痺
答え.4
10328歳の男性。階段で転倒し右肘関節屈曲位で肘頭部を打撲した。肘関節後方に高度な腫脹がみられる。尺骨近位部が陥凹し、肘頭は健側と比べると上方に位置していた。肘関節の自動屈曲運動は可能であったが、自動伸展運動は不能であった。正しいのはどれか。
1.斜骨折となるものが多い。
2.上腕二頭筋の断裂がある。
3.観血療法が適応となる。
4.肘関節後方脱臼を合併する。
答え.3
10465歳の女性。道路の段差につまずき転倒した。起立困難となり近所の人達に担がれて来所した。膝部に高度な腫脹と外反変形とがあり、伸展位での側方動揺性が認められる。考えられるのはどれか。
1.脛骨内顆骨折
2.脛骨外顆骨折
3.脛骨粗面骨折
4.膝蓋骨脱臼
答え.2
10519歳の女性0陸上競技長距離選手。1か月前に練習後、足背に痛みが現れたが単純エックス線検査では異常はみられなかった。最近では歩行時にも痛みが現れるようになり、足背に腫脹と圧痛とを認める。考えられるのはどれか。
1.ジョーンズ(Jones)骨折
2.第1ケーラー(Kohler)病
3.第2中屋骨疲労骨折
4.扁平足
答え.3
10650歳の男性。脚立から落下して肩関節前方脱臼を起こした。翌日まで放置し来所した。徒手整復後に筋力低下と感覚障害とを認めた。この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。
1.前腕回外力の低下
2.肩関節外転力の低下
3.上腕部近位外側のしびれ
4.前腕部近位外側のしびれ
2 3
10735歳の男性。1か月前からテニスラケットを振る際、右の手関節尺側に痛みを感じるようになった。利き腕は右である。手関節の可動域に左右差はみられないが、回内、回外動作で強い痛みが生じる。手関節の尺屈時に軸圧を加えると痛みが増強した。発赤や腫脹は明瞭ではない。考えられるのはどれか。
1.三角線維軟骨複合損傷
2.尺側手根伸筋腱損傷
3.手舟状骨骨折
4.遠位橈尺関節脱臼
答え.1
10834歳の女性。フライパンで調理後、示指が屈曲したまま伸展不能となり来所した。MP関節が30度屈曲位で固定され、PIP関節とDIP関節は伸展しているその位置からのMP関節伸展は不能で屈曲は可能であった。疼痛と腫脹は明瞭ではない。考えられるのはどれか。
1.示指伸筋腱損傷
2.マレットフィンガー
3.ロッキングフィンガー
4.弾発指
答え.3
10920歳の女性。スキー競技会へ向けて練習に励んでいたが、1か月前から左膝の図に示す部位に練習後の痛みを感じていた。3日前から膝関節屈伸運動の際に何かが引っかかる感じがし、日常生活でも疼痛が強くなったため来所した。膝蓋骨内側部を母指で軽く押さえて膝を屈伸させると明らかなクリック音が生じる。膝軽度屈曲位で膝蓋骨を大腿骨に押し付けるようにして上下、左右に動かしてみても轢音や疼痛はみられなかった。考えられるのはどれか。
1.腸脛靭帯炎
2.鵞足滑液包炎
3.膝蓋軟骨軟化症
4.タナ(滑膜ヒダ)障害
答え.4
11018歳の男性。陸上競技長距離選手。1週前からランニング中、右膝関節外側部に疼痛が出現し来所した。療病のため膝関節を伸展位で歩行していた大腿骨外側上顆部に軽度の腫脹、自発痛および圧痛があり、立位での屈伸運動では同部に疼痛が認められた。適切なストレッチ方法はどれか。
答え.4
66 骨折で正しい組合せはどれか
1. 肘頭骨折—–螺旋状骨折
2. 肋骨骨折—–圧迫骨折
3. ローランド(Roland)骨折—–単数骨折
4. マルゲーニュ(Malgaigne)骨折—–垂直重複骨折
答え.4
67 胸鎖関節脱臼で正しいのはどれか
1. 上方脱臼が多い
2. 鎖骨近位端と外観が類似する
3. 受傷時に肩関節の機能障害は認められない
4. 変形を残すことはまれである
答え.2
68 小児の骨折で偽関節発生頻度が高いのはどれか
1. 上腕骨顆上骨折
2. モンテギア(Monteggia)骨折
3. 上腕骨外顆骨折
4. 上腕骨遠位骨端離開
答え.3
69 外傷性腕神経叢麻痺で誤っているのはどれか
1. オートバイによる交通事故で起こりやすい
2. ホルネル徴候は下位損傷で生じる
3. 弛緩性麻痺がみられる
4. 節前損傷は予後良好である
答え.4
70 橈骨遠位端骨折の合併症でないのはどれか
1. ズデック骨萎縮
2. 手根管症候群
3. マーデルング(Madelung)変形
4. 長母指伸筋腱断裂
答え.3
71 フォルクマン(Volkmann)拘縮による手の変形はどれか図
1.
2.
3.
4.
答え.1
72 ゴルフによる肋骨疲労骨折で正しいのはどれか
1. 利き手側の肋骨に起こりやすい
2. 第1肋骨に起こりやすい
3. 肋骨結節と肋骨角との間で発生することが多い
4. 骨折部は胸郭外方凸の変形が認められる
答え.3
73 定型的鎖骨骨折で遠位骨片の転位に関与するのはどれか
1. 大胸筋
2. 胸鎖乳突筋
3. 三角筋
4. 肩甲下筋
答え.1
74 反復性肩関節脱臼の要因で誤っているのはどれか
1. 初回脱臼年齢は中年以降である
2. 初回脱臼時の固定期間が短い
3. 関節窩前下縁に骨折がある
4. 上腕骨頭の後外側部に骨欠損がある
答え.1
75 上腕二頭筋長頭腱断裂で誤っているのはどれか
1. 壮年期の肉体労働者に多い
2. 突然の強い伸張力で発生することが多い
3. 著しいADL障害が残る
4. 筋腹の膨隆は正常よりも末梢部にみられる
答え.3
76 上腕骨近位端部骨折で正しいのはどれか
1. 骨頭骨折は骨癒合が良好である
2. 解剖頸骨折は肩関節内転・屈曲位固定する
3. 骨頭骨折は初期から関節運動を行わせる
4. 解剖頸骨折は関節内血腫が著明である
答え.4
77 野球肘で起こりにくいのはどれか
1. 上腕骨内側上顆炎
2. 内側側副靭帯断裂
3. 外側側副靭帯断裂
4. 離断性骨軟骨炎
3
/
78 後骨間神経麻痺の症状はどれか
1. 示指指腹部の感覚障害
2. 手背橈側部の感覚障害
3. 母指の伸展運動障害
4. 小指の外転運動障害
答え.3
79 上腕骨外顆骨折で正しいのはどれか
1. 内反力でプルオフ(pull off)損傷が発生する
2. ソルター-ハリス分類ではV型が多い
3. 内反肘が生じやすい
4. 橈骨神経麻痺を起こす
答え.1
80 上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか
1. 骨折線は後下方から前上方に走る
2. 遠位骨片が近位端の後上方に転位する
3. 肘関節前方脱臼と外観が類似する
4. 前腕回外位で固定する
答え.2
81 上腕骨内側上顆骨折で誤っているのはどれか
1. 前腕屈筋群によって骨片は転位する
2. 骨片が関節内に介在する場合は観血療法の適応となる
3. 肘関節脱臼に合併することがある
4. 関節包内骨折である
答え.4
82 遠位橈尺関節脱臼で誤っているのはどれか
1. 橈骨遠位端部の骨折に合併する
2. 背側脱臼では尺骨頭が掌側に転位する
3. 掌側脱臼では前腕回外位をとる
4. 離開では手関節部の横径が増大する
答え.2
83 デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮で誤っているのはどれか
1. 男性に多い
2. 母指に好発する
3. MP・PIP関節の屈曲拘縮がみられる
4. 手掌腱膜に結節がみられる
答え.2
84 モンテギア(Monteggia)骨折で正しいのはどれか
1. 屈曲型の発生頻度が高い
2. 伸展型は整復が比較的容易である
3. 屈曲型は前方凸変形を呈する
4. 伸展型は肘関節鋭角屈曲位、回外位で固定する
答え.4
85 円回内筋付着部から遠位の橈尺両骨骨幹部骨折で正しいのはどれか
1. 介達外力によるものは横骨折になりやすい
2. 骨癒合は比較的良好である
3. 幼児であっても若木骨折となるのはまれである
4. 前腕中間位で固定する
答え.4
86 スミス(Smith)骨折で正しいのはどれか
1. 橈骨遠位端部に掌側凸の力が働いて骨折する
2. 遠位骨片は尺側転位を呈する
3. 橈骨動脈損傷に注意して整復する
4. 前腕回内位で固定する
答え.3
87 手の舟状骨骨折で正しいのはどれか
1. 舟状骨結節部の骨折が多くみられる
2. 手根部橈側掌面への直達外力によるものが多い
3. 近位1/3部の骨折では遠位骨片への血液供給が絶たれやすい
4. 母指はIP関節の手前まで固定する
答え.4
88 中手骨頸部骨折で正しいのはどれか
1. 第2中手骨に好発する
2. 手を握らせると患指骨頭が欠損してみえる
3. MP関節は伸展位で固定する
4. 固定期間は8週間である
答え.2
89 掌側凸の変形をきたす骨折はどれか。2つ選べ
1. 中手骨骨幹部横骨折
2. 中手骨頸部骨折
3. 基節骨骨幹部骨折
4. 中節骨遠位骨折
3.4
90 脱臼と症状との組合せで誤っているのはどれか
1. 肩鎖関節上方脱臼—–ピアノキー症状
2. 肩関節関節窩下脱臼—–モーレンハイム窩の消失
3. 肘関節後方脱臼—–肘関節屈曲位の弾発性固定
4. 近位指節間関節背側脱臼—–基節骨骨頭の掌側凸変形
答え.2
91 デュベルニー(Duverney)骨折で誤っているのはどれか
1. 側方からの直達外力で発生する
2. 腸骨稜から前腸骨棘に骨折線が走る
3. 患肢で起立すると局所に激痛がある
4. 転子果長は延長する
答え.4
92 外傷性股関節後方脱臼で誤っているのはどれか
1. 骨折を合併することが多い
2. 股関節は屈曲・外転・外旋位に弾発性固定される
3. コッヘル法で整復する
4. 骨頭壊死の発生に留意する
答え.2
93 尻上がり現象に関与する筋はどれか
1. 内側広筋
2. 外側広筋
3. 大腿直筋
4. 中間広筋
答え.3
94 膝蓋骨骨折で正しいのはどれか
1. 縦骨折は介達外力によるものが多い
2. 裂離骨折が多い
3. 開放骨折が多い
4. 分裂膝蓋骨との鑑別が必要である
答え.4
95 骨折の原因で誤っている組合せはどれか
1. 脛骨顆部両顆骨折—–高所からの転落
2. 脛骨顆間隆起骨折—–膝蓋腱の牽引力
3. 脛骨粗面骨折—–大腿四頭筋の牽引力
4. 腓骨単独骨折—–大腿二頭筋の牽引力
答え.2
96 下腿骨骨幹部骨折で誤っている組合せはどれか
1. 変形治癒—–斜骨折
2. 関節拘縮—–長期固定
3. 遷延治癒—–上・中1/3境界部
4. 筋萎縮—–長期免荷
答え.3
97 施術に際しての評価で正しいのはどれか。2つ選べ
1. 初期評価で治癒までの治療プログラムを設定する
2. 中間評価で回復の限界を判定する
3. 中間評価は繰り返し行う
4. 最終評価で業務範囲であるか否かを判定する
1.3
/
98 骨折の持続牽引整復法で誤っているものはどれか
1. 管理が容易である
2. 骨折部に対する固定力を期待できる
3. 屈曲転位に対する矯正力がある
4. 牽引には重錘が用いられる
答え.1
99 RICE処置でIの目的はどれか
1. 積極的な自動運動を行わせる
2. 損傷組織周囲の細胞の代謝を下げる
3. 重力作用によって浮腫発生を抑える
4. 損傷した患部の安静をはかる
答え.2
100 初期固定を良肢位としないのはどれか
1. 肘頭完全骨折
2. 手指基節骨骨幹部骨折
3. 脛骨骨幹部骨折
4. 脛骨果部骨折
答え.1
101 18歳の男性。長距離陸上選手。最近20分ほどのランニングで左大腿部から下腿後面、足先までしびれ感を感じるようになり来所した。腰部に自発痛と運動痛は認めない。坐骨結節と大転子を結ぶ線のほぼ中央部に圧痛を認める。股関節を屈曲、内旋すると下肢後面への放散痛が再現される。下肢の筋力低下、深部腱反射の異常は認めない。考えられるのはどれか
1. 梨状筋症候群
2. 腰部脊柱管狭窄症
3. 足根管症候群
4. 弾発股
答え.1
102 7歳の女児。跳び箱の着地に失敗して右肩を強打した。単純エックス線写真(別冊No.1)を別に示す。正しいのはどれか
図
1. 観血的整復が必要である
2. リング固定をする
3. 側臥位で就寝させるよう指導する
4. 固定期間を8週間とする
答え.2
103 35歳の男性。柔道の初心者。3か月前、練習中に右肘に痛みを感じた。当初から肘部に目立った腫脹はないが、本を回内位で持ち上げる動作やタオルを絞る動作で痛みが増強する。圧痛部位の写真(別冊No.2A)と単純エックス線写真(別冊No.2B)とを別に示す。圧痛部位を矢印で示す。疑われるのはどれか。
図
1. 肘部異所性骨化
2. 上腕骨外顆骨折
3. 上腕骨外側上顆炎
4. 外側側副靭帯損傷
答え.3
104 46歳の男性。大工。半年前から仕事後に右手関節の違和感を覚えていた。1か月前から右手関節の疼痛が出現した。運動制限もないので放置していた。現在、軽度の腫脹と運動痛があり、手関節の運動制限と握力の低下がみられる。圧痛部を×印で示す。
考えられるのはどれか
図
1. 三角線維軟骨複合損傷
2. 舟状骨骨折
3. ド・ケルバン(de Quervain)病
4. キーンベック(Kienbock)病
答え.4
105 22歳の男性。ボクシング練習中にパンチをブロックされ、右手母指の外転が強制された。単純エックス線検査で第1中手骨基部に骨折がみられた。掌尺側にある近位小骨片は大菱形骨と正常な位置関係を保っていたが、遠位骨片は内転変形を呈していた。本骨折は整復後の再転位を生じやすい。その原因として関与する筋はどれか
1. 母指内転筋
2. 母指対立筋
3. 長母指外転筋
4. 長母指伸筋
答え.3
106 40歳の男性。火事で逃げ場がなくなり2階の窓から道路へ飛び降りた。起こりやすいのはどれか。2つ選べ
1. 第12胸椎圧迫骨折
2. 第4腰椎圧迫骨折
3. 大腿骨骨幹部骨折
4. 踵骨骨折
1.4
107 50歳の男性。トラックの荷台から飛び降りた際、右足首に後方から強い衝撃を受けたように感じた。その後、歩行困難となり来所した。爪先歩行不能。触診でアキレス腱部に陥凹を認めるが圧痛は軽度である。適切な徒手検査はどれか
1. トンプソンテスト
2. トムゼンテスト
3. ラックマンテスト
4. トーマステスト
答え.1
108 20歳の男性。柔道の試合で右下腿前面を蹴られた。試合終了後、同部に腫脹と痛みがあり、アイシングを行った。歩行が可能であったので帰宅したが、夜間に疼痛が増強したため来所した。他動的に足関節を屈曲させると激痛を伴い、水疱形成をみる。足の母指と第2指間の背側に感覚障害をきたしている。脛骨に限局した圧痛や末梢動脈の拍動消失はみられない。考えられるのはどれか
1. 脛骨骨折
2. 前脛骨筋症候群
3. 長腓骨筋損傷
4. シンスプリント
答え.2
109 20歳の男性。サッカーの試合中、足関節を内がえしにねじり負傷したため来所した。腓骨外果と第5中足骨底を結ぶ線の中点からやや遠位内側にかけて限局性の腫脹と圧痛がみられた。軋轢音は認めない。足関節の前方引き出しと内外転の動揺性はみられない。考えられる損傷はどれか
1. 前距腓靭帯損傷
2. 二分靭帯損傷
3. 前脛腓靭帯損傷
4. 踵腓靭帯損傷
答え.2
110 62歳の男性。6か月前から400~500m歩くと右下肢に痛みとしびれが生じたため来所した。柔道整復師は次のような面接を行った。
柔道整復師「どのような痛みですか。」
患者「膝の辺りが痛くなり、足があがらなくなるんです。」
柔道整復師「歩くとき以外は起こりませんか。」
患者「はい。」
柔道整復師「立ち止まると楽になるのですね。」
患者「はい。」
柔道整復師「すぐに痛みはなくなるのですか。」
患者「いいえ。」
柔道整復師「1分くらいかかりますか。」
患者「はい。」
この医療面接から読み取れるのはどれか
1. 患者の訴えを充分に引き出している
2. 開かれた質問が多く使われている
3. 一方的な施術者と患者との面接になっている
4. 多くの情報が得られる面接である
答え.3