第26回柔道整復師過去問題 午後その2
問56
正しい組み合わせはどれか。
1.軟骨無形成症・・・・・・・・・・・・青色強膜
2.骨形成不全症・・・・・・・・・・・・顔面神経麻痺
3.大理石骨病・・・・・・・・・・・・・骨形成障害
4.マルファン(Marfan)症候群・・・・・解離性大動脈瘤
4
問57
くる病で誤っているのはどれか。
1.成長の障害
2.歩行開始の遅延
3.骨端線閉鎖後の発症
4.下肢の高度な変形
3
問58
アテトーゼ型脳性麻痺で誤っているのはどれか。
1.麻痺は永続的である。
2.緊張時の不随意運動がある。
3.知能低下がある。
4.大脳基底核に障害がある。
3
問59
正しい組み合わせはどれか。
1.小児急性化膿性骨髄炎・・・・・骨端に好発
2.ブロディ(Brodie)膿瘍・・・・瘻 孔
3.化膿性関節炎・・・・・・・・・肺炎球菌
4.脊椎カリエス・・・・・・・・・流注膿瘍
4
問60
痛風発作時の治療として適切でないのはどれか。
1.インドメタシンの投与
2.尿酸のコントロール
3.飲水の奨励
4.コルヒチンの投与
2
問61
ペルテス(Perthes)病で誤っているのはどれか。
1.男児に好発する。
2.関節症の原因となる。
3.股関節の開排制限がみられる。
4.ドレーマン(Drehmann)徴候がみられる。
4
問62
骨腫瘍と好発部位の組み合わせで誤っているのはどれか。
1.骨肉腫・・・・・・・・・・・骨幹端部
2.ユーイング(Ewing)肉腫・・・骨幹部
3.骨巨細胞腫・・・・・・・・・骨端部
4.骨軟骨腫・・・・・・・・・・骨幹部
4
問63
下腿コンパートメント症候群の症状でないのはどれか。
1.疼 痛
2.運動麻痺
3.蒼 白
4.皮膚萎縮
4
問64
外反母趾で正しいのはどれか。
1.第1中足骨が外反している。
2.凹足変形を合併する。
3.母趾は外旋する。
4.女性に多い。
4
問65
43歳の男性。右下肢の疼痛と脱力を主訴として来院した。3週前に重量物を挙上下際に、いわゆるぎっくり腰になった。右下腿遠位外側から足背に感覚障害を認める。この患者にみられる所見はどれか。
1.スパーリングテスト陽性
2.膝伸展筋力低下
3.母趾伸展筋力低下
4.膝蓋腱反射低下
3
問66
小児骨折で誤っているのはどれか。
1.骨折の治癒過程で骨に過成長が起こる。
2.幼小児の脛骨骨幹部では骨膜下骨折が起こりやすい。
3.骨は柔軟性に富んでいるため粉砕骨折を生じることは少ない。
4.骨のリモデリングが盛んで捻転転位の自家矯正は顕著である。
4
問67
骨折と後遺症の組み合わせで正しいのはどれか。
1.前腕骨骨折・・・・・・過剰仮骨形成
2.肋骨骨折・・・・・・・ズデック(Sudeck)骨萎縮
3.踵骨骨折・・・・・・・阻血性骨壊死
4.上腕骨外科頚骨折・・・外傷性骨化筋炎
1
問68
反復性脱臼の原因となるのはどれか。
1.骨軟骨の発育障害
2.関節の弛緩
3.自身の筋力
4.腱付着部の裂離骨折
4
問69
脱臼を疑わせる所見で誤っているのはどれか。
1.弾発性抵抗を認める。
2.関節軸が変化する。
3.関節血腫が著明である。
4.関節窩部に陥凹を触知する。
3
問70
リスフラン関節脱臼で正しいのはどれか。
1.背側脱臼は足背アーチが低下する。
2.底側脱臼は足底部に足根骨前部が突出する。
3.内側脱臼は足内縁に内側楔状骨が突出する。
4.外側脱臼は足外側縁に第5中足骨基部が突出する。
4
問71
筋腱と骨摩擦部の組合せで正しいのはどれか。
1.棘上筋腱・・・・・・小結節部
2.上腕二頭筋腱・・・・関節下結節部
3.長母指伸筋腱・・・・リスター結節部
4.長母指外転筋腱・・・尺骨茎状突起部
3
問72
足関節底屈強制で症状が誘発されるのはどれか。
1.第1ケーラー(Kohler)病
2.有痛性三角骨
3.アキレス腱断裂
4.足底腱膜炎
2
問73
大腿四頭筋損傷の患者から主訴聴取後に行う身体所見評価で正しいのはどれか。
1.関節可動域や大腿周径の計測
2.腫脹や出血斑の確認
3.筋硬結や陥凹の確認
4.FNSテストによる確認
2
問74
直ちに医師の診察を要するのどれか。
1.徒手整復前に末梢動脈の拍動を認めなかった。
2.蒼白だった顔色が徒手整復後に紅潮してきた。
3.包帯施行後に末梢部にしびれ感を訴えた。
4.固定除去後に関節可動域が制限されていた。
1
問75
基本包帯法で正しい組合せはどれか。
1.肩 部・・・・扇状帯
2.母 指・・・・亀甲帯
3.膝 部・・・・人字帯
4.足 部・・・・麦穂帯
4
問76
骨折と好発部位の組合せで誤っているのはどれか。
1.頚椎楔状圧迫骨折・・・・第3頚椎
2.頚椎棘突起骨折・・・・・第7頚椎
3.胸椎椎体圧迫骨折・・・・第7胸椎
4.腰椎椎体破裂骨折・・・・第1腰椎
1
問77
肩甲骨体部骨折で正しいのはどれか。
1.粉砕骨折が多くみられる。
2.骨片の転位が大きい。
3.患肢は内転位で保持する。
4.深呼吸によって疼痛が軽減する。
3
問78
上腕骨近位端部骨折で正しいのはどれか。
1.骨頭骨折は骨癒合が良好である。
2.解剖頚骨折は関節内血腫が著明である。
3.骨端線離開は肩関節内転・屈曲位固定する。
4.小結節単独骨折は肩関節前方脱臼に合併する。
2
問79
介達外力による上腕骨骨折で遠位骨片が前上方に転位するのはどれか。2つ選べ。
1.外科頚内転型骨折
2.骨幹部骨折(三角筋付着部より遠位骨折)
3.顆上屈曲型骨折
4.外顆骨折
1.3
問80
上腕骨骨幹部横骨折で偽関節が発生しやすい原因はどれか。
1.接触面積が広い。
2.海綿質が豊富である。
3.整復位保持が困難である。
4.軟部組織が介在しやすい。
3
問81
上腕骨顆上伸展型骨折で正しいのはどれか。
1.内旋転位の残存はリモデリングが期待できる。
2.前方傾斜角の減少によって屈曲制限をきたす。
3.バウマン角の増大は内反肘変形を示唆する。
4.積極的な他動運動によって関節可動域訓練を行う。
2
問82
モンテギア(Monteggia)骨折で正しいのはどれか。
1.伸展型に比べ屈曲型が多い
2.伸展型では尺骨は前外方凸の屈曲変形を呈する。
3.尺骨神経麻痺を合併する。
4.屈曲型では肘関節鋭角屈曲位、前腕回外位で固定する。
2
問83
手根骨骨折で正しいのはどれか。
1.舟状骨骨折は直達外力によって発生することが多い。
2.小菱形骨骨折に合併する骨折では第1中手骨骨折がある。
3.有鈎骨鈎骨折はゴルファーにみられる。
4.月状骨単独骨折は月状骨周囲脱臼より多くみられる。
3
問84
中手骨頚部骨折の整復で正しいのはどれか。
1.整復時、手関節は軽度屈曲位とする。
2.側副靱帯を弛緩させて行う。
3.MP関節伸展位で末梢牽引を行う。
4.遠位骨片を掌側から背側に直圧する。
4
問85
指骨骨折で捻転転位を伴いやすいのはどれか。
1.末節骨横骨折
2.中節骨骨幹部骨折
3.基節骨頚部骨折
4.基節骨基部骨折
4
問86
棘果長の延長がみられるのはどれか。
1.デュベルニー(Duverney)骨折
2.マルゲーニュ(Malgaigne)骨折
3.セゴン(Segond)骨折
4.ポット(Pott)骨折
1
問87
果部骨折におけるラウゲ・ハンセン分類で、前脛腓靱帯の断裂とともに、外果の斜骨折がみられるのはどれか。
1.回外・内転骨折
2.回外・外旋骨折
3.回内・外旋骨折
4.回内・外転骨折
2
問88
下腿三頭筋の急激な収縮で発生する踵骨骨折はどれか。
1.水平骨折
2.載距突起骨折
3.踵骨体部骨折
4.踵骨隆起骨折
1
問89
胸鎖関節前方脱臼で正しいのはどれか。
1.肩に対して後方への介達外力によって発生する。
2.筋緊張を避けるため頭部を健側に傾ける。
3.鎖骨中央部骨折との鑑別が必要となる。
4.変形を残すと大きな機能障害がみられる。
1
問90
反復性肩関節脱臼の原因で誤っているのはどれか。
1.バンカート損傷
2.ヒル・サックス損傷
3.関節上腕靱帯断裂
4.肩峰下インピジメント症候群
4
問91
肘関節後方脱臼の転位で正しいのはどれか。
1.関節包の後外側面が断裂する。
2.上腕骨遠位端が後方へ転位する。
3.橈骨頭は上腕骨小頭の外側面に接する。
4.尺骨鈎状突起は上腕骨滑車の後壁に接する。
4
問92
股関節後方脱臼で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.股関節過伸展時に股関節の外転、外旋が強制され発生する。
2.転位した大腿骨頭の隆起が鼡径部の皮下で触れる。
3.整復障害因子として関節包裂孔部の狭小がある。
4.下肢の重さと重力を利用した整復法としてスティムソン法がある。
3.4
問93
距腿関節脱臼で正しいのはどれか。
1.前方脱臼では前足部が短縮してみえる。
2.後方脱臼では足が伸展位に固定される。
3.内方脱臼では足が回内している。
4.外方脱臼では足背が内方に向く。
4
問94
橈骨動脈の拍動を調べないのはどれか。
1.アドソンテスト
2.ライトテスト
3.モーリーテスト
4.アレンテスト
3
問95
リトルリーガー肩はソルター・ハリス分類ではどれか。
1.T 型
2.U 型
3.V 型
4.W 型
1
問96
絞扼性神経障害を起こす絞扼部位と神経の組み合わせで正しいのはどれか。
1.肩甲切痕部・・・・・・・・・・・肩甲下神経
2.クアドリラテラルスペース・・・・腋窩神経
3.フローセの腱弓・・・・・・・・・尺骨神経
4.浅指屈筋腱弓・・・・・・・・・・橈骨神経
2
問97
疼痛が主症状であるのはどれか。
1.動揺性肩関節
2.デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮
3.ベーカー(Baker)嚢腫
4.膝蓋軟骨軟化症
4
問98
初期変形性膝関節症の痛みの特徴はどれか。
1.動作開始時
2.動作中
3.動作後
4.夜間就寝時
1
問99
膝関節内反動揺検査で正しいのはどれか。
1.内側側副靱帯損傷の重傷度を判定する。
2.患側から先に検査を行い健側と比較する。
3.大腿四頭筋を収縮させて行うと検査が容易である。
4.30度屈曲位で動揺がなければ伸展位の検査は必要ない。
4
問100
踵の固定を目的とするテーピングはどれか。
1.a
2.b
3.c
4.d
3
問101
21歳の男性。2か月前にバスケットボール試合中に左膝を打ち負傷した。脛骨粗面部の発赤と腫脹を認めていたが、症状は軽快したという。最近、運動時に膝窩部痛が出現し来所した。ラックマンテストでエンドポイントはあるが、膝90度屈曲位で脛骨を前へ引くと出るような感じとそこから後ろに押すと戻るような感じがある。考えられるのはどれか。
1.ジャンパー膝
2.前十字靱帯損傷
3.オスグット−シュラッター(Osgood-Schlatter)病
4.後十字靱帯損傷
4
問102
54歳の女性。散歩中に足を滑らせ右手掌を衝いて転倒し受傷した。来所時、右肩関節はやや外転し弾発性固定を認めた。三角筋部の膨隆とモーレンハイム窩が消失していた。整復前と整復後の単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。整復後の固定肢位はどれか。
1.肩関節軽度屈曲内旋位
2.肩関節下垂外旋位
3.肩関節外転外旋位
4.肩関節内転内旋位
3
問103
33歳の男性。倒立をしている時に転倒し、右の橈骨骨幹部遠位1/3部骨折に遠位橈尺関節背側脱臼を合併した。固定肢位で正しいのはどれか。
1.肘関節鋭角屈曲位、前腕回外位
2.肘関節鋭角屈曲位、前腕回内回外中間位
3.肘関節直角位、前腕回外位
4.肘関節直角位、前腕回内回外中間位
4
問104
30歳の男性。1週前、野球の試合中バットを強く握りスイングした時、強い痛みを覚えた。受傷直後から小指のしびれを訴えている。手掌の遠位手根骨尺側部に強い圧痛を認めた。母指の運動で制限がみられるのはどれか。
1.屈 曲
2.伸 展
3.内 転
4.外 転
3
問105
30歳の女性。パラグライダーで飛行後、右足関節伸展状態で着地して負傷した。歩行不能のため、友人に連れられ来所した。腫脹、現局性圧痛および足関節伸展時痛がみられる。母趾が直角に足底側に屈曲している。考えられるのはどれか。
1.踵骨骨折
2.距骨骨折
3.舟状骨骨折
4.立方骨骨折
2
問106
21歳の女性。空手の練習中、相手の肘で頬を強打された。2週後、両側の外耳孔前方に圧痛と同部の疼痛による開口制限があるため来所した。顎関節運動時にクリック音はなく、強制的に開口をさせると開口域増大を認めた。この患者で考えられるのはどれか。
1.咀嚼筋障害
2.関節包・靱帯障害
3.関節円板障害
4.変形性顎関節症
2
問107
22歳の女性。事務職員をしている。1週間前からパソコン作業をしていると右上肢に鈍痛と冷感を自覚するようになった。その後、通勤時に電車のつり革を握っていると上肢がだるく、鈍痛や冷感の症状が悪化することに気付き来所した。女性はなで肩である。陽性となる検査法はどれか。2つ選べ。
1.ドロップアームテスト
2.ルーステスト
3.スパーリングテスト
4.エデンテスト
2.4
問108
46歳の女性。右手で瓶の蓋を回し開けようとした時、突然、示指が屈曲位となった。MP関節は30度屈曲位をとり、その位置からの屈曲は可能であるが伸展は不能であった。MP関節に明確な腫脹や熱感はなく、PIP関節の屈伸障害もみられない。この患者の圧痛部は図で示す部位のどれか。
1.a
2.b
3.c
4.d
2
問109
21歳の男性。柔道の乱取り中、相手に技を掛けた時に自らもバランスを崩して転倒し、畳に指先を突き受傷した。疼痛が軽度であったので指先をテーピングで固定して練習を継続したが、次第に力が入りにくくなり、痛みも強くなったため中断した。この時の患部の写真(別冊No.3)を別に示す。中指DIP関節の伸展は不能であるが、PIP関節の伸展は可能である。考えられるのはどれか。
1.指伸筋腱断裂
2.PIP関節背側脱臼
3.浅指屈筋腱断裂
4.正中策断裂
1
問110
16歳の男子。高校では陸上部に所属し、長距離を専門としてる。最近、競技会が近いため練習量を増やしたところ、脛骨の内側に痛みが生じ来所した。脛骨内側後縁部に沿った疼痛とストレッチング痛を認めた。この損傷の原因となるアライメント異常はどれか。
1.内反膝
2.扁平足
3.凹足
4.回外足
2
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