第14回柔道整復師過去問題 午後その2
51誤っている組合せはどれか。
1.食道静脈瘤破裂 ──── ブレークモアのチューブ
2.急性動脈閉塞 ───── フォーガティのカテーテル
3.難治性鼻出血 ───── ベロックのタンポン
4.拍動性胃潰瘍出血 ─── ゼラチンフォーム
4
52頭部・顔面外傷で誤っている組合せはどれか。
1.頭蓋底骨折 ──── 髄液鼻漏
2.耳下腺部損傷 ─── 顔面神経麻痺
3.頬骨弓骨折 ──── 開口障害
4.脳実質損傷 ──── 急性硬膜外血腫
4
53脳死判定規準に含まれないのはどれか。
1.平担脳波
2.対光反射の消失
3.四肢腱反射の消失
4.深昏睡
3
54胸部外傷で誤っているのはどれか。
1.flail chestでは奇異呼吸がみられる。
2.ショック肺は受傷直後から発症する。
3.外開放性気胸では縦隔動揺がみられる。
4.心タンポナーデでは頻脈がみられる。
2
55正しいのはどれか。2つ選べ。
1.マルファン(Marfan)症候群は常染色体劣性遺伝である。
2.軟骨無形成症はX脚変形が特徴的である。
3.モルキオ(Morquio)病は体幹短縮型の小人である。
4.エーラース・ダンロス(Ehlers-Danlos)症候群はコラーゲン合成の異常による。
3 4
56離断性骨軟骨炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.起炎菌はグラム陽性球菌である。
2.病変は軟骨下骨に及ぶ。
3.軟骨移植術は効果的である。
4.高齢者に多く見られる。
2 3
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57骨端症で正しいのはどれか。
1.ペルテス(Perthes)病は若年発症者ほど予後が悪い。
2.ブラント(Blount)病は内反膝となる。
3.キーンベック(Kienbock)病は成長期男子に多い。
4.パンナー(Panner)病は手術を要する場合が多い。
2
58悪性軟部腫瘍で最も発生頻度の高いのはどれか。
1.平滑筋肉腫
2.脂肪肉腫
3.神経肉腫
4.線維肉腫
1or2
59下垂体性小人症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.トルコ鞍部の腫瘍が原因
2.フレーリッヒ(Frohlich)型では骨成長の障害は軽度
3.全身のプロポーションは正常
4.骨端線は早期に閉鎖
1 3
60プロサッカー選手。1か月前から膝痛があり十分なプレーができない。膝蓋骨下端から膝蓋腱上部にかけて圧痛がある。MRI膝関節矢状断T2強調画像(別冊No.1)を別に示す。適切な治療法はどれか。
1.プレー直後の局所のアイシングと安静
2.ステロイド薬の局所注射
3.手術による病的部分の切除・再縫合
4.大腿から足部までのギプス固定
1
61誤っている組合せはどれか。
1.頸椎後縦靭帯骨化症 ─── 膝蓋腱反射亢進
2.強直性脊椎炎 ────── 腰椎可動域制限
3.腰部脊柱管狭窄症 ──── 間欠性跛行
4.腰椎椎間板ヘルニア ─── アキレス腱反射亢進
4
62脊柱管狭窄症の原因はどれか。2つ選べ。
1.黄色靭帯肥厚
2.椎間板ヘルニア
3.骨形成不全症
4.腰椎分離症
1 2
63脊髄性小児麻痺で正しいのはどれか。
1.脊髄後角細胞が侵される。
2.痙直性麻痺がある。
3.腱反射は亢進する。
4.感覚異常はない。
4
64新生児股関節脱臼の診断で最も信頼性の高いのはどれか。
1.股関節開排制限
2.オルトラーニ(Ortolani)クリック徴候
3.大腿皮膚溝の非対称
4.脚長差
2
65人口関節置換術の適応でないのはどれか。
1.関節リウマチによる関節症
2.変形性関節症
3.化膿性関節炎後の関節症
4.血友病による関節症
3
66正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1.外傷性股関節脱臼 ───── 大腿骨頭壊死
2.距骨頸部骨折 ─────── 距骨頭部壊死
3.手舟状骨腰部骨折 ───── 近位骨片壊死
4.第1中手骨基底部骨折 ─── 遠位骨片壊死
1 3
67脂肪塞栓症で誤っているのはどれか。
1.多発骨折に合併することが多い。
2.肺や脳が侵される。
3.点状出血が見られる。
4.症状は一過性で予後は良い。
4
68長期の固定が原因で発生するのはどれか。2つ選べ。
1.偽関節
2.骨化性筋炎
3.筋萎縮
4.関節拘縮
3 4
/
69外傷性脱臼の合併症で誤っているのはどれか。
1.脊椎の脱臼で脊髄損傷がみられる。
2.末梢神経損傷ではneurotmesisが多くみられる。
3.靭帯断裂の放置で動揺関節がみられる。
4.関節窩縁骨折の放置で反復性脱臼がみられる。
2
70肉ばなれで正しいのはどれか。
1.直達外力によって発生する。
2.再発することはまれである。
3.患部に陥凹を認めるものは重症である。
4.観血的治療が優先される。
3
71正しいのはどれか。2つ選べ。
1.小児の頭蓋冠骨折は陥凹骨折が多い。
2.中頭蓋窩骨折ではブラックアイがみられる。
3.前頭蓋窩骨折ではバトル(Battle)徴候がみられる。
4.頭蓋底骨折は亀裂骨折が多い。
1 4
72顎関節脱臼で誤っているのはどれか。
1.関節包内脱臼である。
2.顎関節症の原因となる。
3.大臼歯が槓杆の支点となる。
4.中年女性に多い。
3
73肋骨骨折で正しいのはどれか。
1.介達外力による損傷は圧迫骨折が多い。
2.ゴルフによる損傷は右前胸部に多い。
3.外力が強い場合は重複骨折が多い。
4.肋軟骨の損傷は骨軟骨境界部に多い。
4
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74鎖骨骨折の初検時にみられないのはどれか。
1.患側肩部が下垂している。
2.患側上肢を健側で抱えている。
3.患側の肩幅が健側に比べ狭い。
4.頭部を健側に傾けている。
4
75肩甲骨骨折で正しいのはどれか。
1.体部骨折の多くは縦骨折である。
2.肩峰骨折には著明な転位がみられる。
3.上角骨折の骨片転位は棘上筋の牽引による。
4.下角骨折は外上方転位を呈する。
4
76上腕骨結節部骨折で正しいのはどれか。
1.大結節骨折は肩関節前方脱臼に合併しやすい。
2.大結節骨折は肩関節内転・内旋位で固定する。
3.小結節単独骨折は棘下筋の牽引によって発生する。
4.小結節骨折は上腕二頭筋短頭腱の脱臼を合併する。
1
77上腕骨骨幹部中央部骨折について正しい組合せはどれか。
1.直達外力での骨折 ─── 粉砕骨折
2.末梢神経損傷 ───── 上腕二頭筋機能不全
3.横骨折の治療 ───── ハンギングキャスト法
4.偽関節形成 ────── 軋轢音を証明
1
78上腕骨遠位部骨折で正しいのはどれか。
1.小児の骨折は複合骨折が多い。
2.顆上骨折は屈曲型骨折が多い。
3.内側上顆骨折は肘関節脱臼に合併するものが多い。
4.通顆骨折は遅発性尺骨神経麻痺を残すものが多い。
3
79小児上腕骨顆上伸展型骨折の受傷後3か月のエックス線写真のシェーマを示す。考えられる現症はどれか。
1.内反肘
2.外反肘
3.伸展運動制限
4.屈曲運動制限
4
80橈骨近位端部骨折で誤っているのはどれか.
1.肘関節伸展外反位で手を衝いて発生する。
2.前腕回旋運動時激痛がある。
3.小児では橈骨頸部が内方へ傾斜する。
4.成人の場合は解剖学的整復が必要である。
3
81橈骨骨幹部下1/3骨折で遠位骨片転位に関与するのはどれか。
1.回外筋
2.上腕二頭筋
3.上腕筋
4.方形回内筋
4
82オートバイでハンドルを握ったまま転倒した際に発生しやすいのはどれか。
1.コーレス(Colles)骨折
2.スミス(Smith)骨折
3.ショウファー(Chauffeur)骨折
4.背側バートン(Barton)骨折
2
83手の舟状骨骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.中央1/3部骨折は遠位骨片が壊死しやすい。
2.月状骨脱臼とは合併しない。
3.中央部から近位の骨折は関節包内骨折である。
4.偽関節は腕立て伏せ運動に障害を残す。
3 4
84ベネット(Bennett)骨折で誤っているのはどれか。
1.近位骨片は大菱形骨と正常な関係を保つ。
2.遠位骨片は外転転位を呈す。
3.母指の内・外転運動が不能になる。
4.整復位保持が困難で再転位しやすい。
2
85骨折整復後の固定肢位で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
1.上腕骨顆上伸展型骨折 ── 肘関節90〜100度屈曲位、前腕回内位
2.スミス(Smith)骨折 ── 肘関節90度屈曲位、前腕回内位、手関節軽度屈曲(掌屈)・尺屈位
3.コーレス(Colles)骨折 ─ 肘関節90度屈曲位、前腕回外位、手関節軽度伸展(背 屈)・尺屈位
4.肘頭骨折 ──────── 肘関節伸展位、前腕回外位
1 4
86中節骨浅指屈筋腱付着部近位骨折の固定肢位で正しいのはどれか。
1.
2.
3.
4.
1
87坐骨結節剥離骨折の原因筋でないのはどれか。
1.薄筋
2.大内転筋
3.半膜様筋
4.大腿二頭筋
1
/
88転子果長が短縮するのはどれか。
1.上方に転位したマルゲーヌ(Malgaigne)骨折
2.大腿骨頸部骨頭下骨折の内転型
3.延長転位の著明な膝蓋骨横骨折
4.定型的転位を呈した下腿両骨骨幹部骨折
4
89Q角が増大するのはどれか。
1.大腿骨外顆骨折
2.脛骨内顆骨折
3.腓骨頭粉砕骨折
4.脛骨下1/3骨幹部骨折
1
90下腿骨骨幹部骨折の合併症とその要因との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.総腓骨神経麻痺 ─── 直達外力で発生した腓骨下1/3骨折
2.尖足位拘縮 ───── 足関節屈曲(底屈)位固定の継続
3.膝関節拘縮 ───── PTBギプスによる荷重歩行
4.内反変形 ────── 脛骨単独の斜骨折
2 4
91下腿骨果部骨折で正しいのはどれか。
1.外転型では前距腓靭帯断裂を伴うことが多い。
2.内転型の足部変形は軽度のことが多い。
3.コットン(Cotton)骨折は脛腓靭帯の剥離骨折である。
4.脛骨後縁部骨折は足関節伸展(背屈)強制で発生しやすい。
2
92距骨骨折と踵骨骨折に共通するのはどれか。
1.高所からの落下による受傷機序
2.筋の牽引力による延長転位
3.血行不良による骨壊死
4.後方転位によるナウマン(Naumann)症候
1
93距腿関節脱臼で内果が突出してみえるのはどれか。
1.外側脱臼
2.内側脱臼
3.前方脱臼
4.後方脱臼
1
94距腿関節脱臼の発生機序で誤っているのはどれか。
1.外側脱臼は足部の外転強制
2.内側脱臼は足部の内転強制
3.後方脱臼は足部の屈曲(底屈)強制
4.上方脱臼は足部の伸展(背屈)強制
4
95顎関節症で誤っているのはどれか。
1.マウスピースが治療に使われる。
2.咬合異常は原因の1つである。
3.U型は関節円板の異常が原因である。
4.顎関節運動時に弾発現象がみられる。
3
96野球肘の好発部位でないのはどれか。
1.内側側副靭帯
2.肘頭
3.上腕骨小頭
4.上腕骨外側上顆
4
97テニス肘で誤っているのはどれか。
1.発育期の障害である。
2.握力低下がみられる。
3.誘発テストとしてトムセン(Thomsen)テストがある。
4.短橈側手根伸筋起始部が損傷される。
1
98後骨間神経麻痺で正しいのはどれか。
1.感覚障害がある。
2.モンテギア(Monteggia)骨折に合併する。
3.手関節の伸展(背屈)は不能である。
4.前腕の回外が不能である。
2
99第2〜5指のMP関節ロッキングで誤っているのはどれか。
1.第2指に多い。
2.MP関節は屈曲位をとる。
3.観血的療法の適応がある。
4.弾発指との鑑別が困難である。
4
100正しいのはどれか。2つ選べ。。
1.鵞足炎では尻上がり現象が陽性である。
2.陽脛靭帯炎はX脚に多い。
3.オスグット・シュラッテル(Osgood-Schlatter)病は骨端の骨化障害である。
4.ジャンパー膝は膝蓋靭帯付着部の炎症である。
3 4
10110歳の男子。前腕部を損傷した。エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。この損傷の整復後の固定肢位で正しいのはどれか。
1.肘関節鋭角屈曲位・前腕回外位
2.肘関節鋭角屈曲位・前腕回内位
3.肘関節鈍角屈曲位・前腕回外位
4.肘関節鈍角屈曲位・前腕回内位
1
10222歳の男性。右手首の痛みと手首の動きが悪くなったため来所した。3ヶ月前に野球の練習中ヘッドスライディングをした際に右手を負傷し、3 週間安静固定を行い練習を休んでいた。痛みがとれたため練習を再開したところ、練習開始直後から痛みがではじめてきたという。初検時にスナッフボックス部 に軽度の腫脹と圧通を認めた。最も考えられる損傷はどれか。
1.手関節捻挫
2.手舟状骨骨折
3.ズデック(Sudeck)骨萎縮
4.長母指伸筋腱断裂
2
10320歳の女性。なで肩、左頸から左上肢にしびれ感が出現し、あまり力が入らず、夜間痛も強い。上肢を挙上させて支えた状態でしばらく様子を観察すると、しびれ感が軽減したので、以下の検査を試みた。この症例で陽性になりにくい検査はどれか。
1.
2.
3.
4.
3
10455歳の女性。スーパー・マーケットに勤務しており、手を過度に使用する仕事をしている。最近になり右手の指で小さなものがつまみづらくな り、右母指・示指・中指掌側の感覚鈍麻を訴え来所した。夜間になると疼痛が増悪するとのことであった。母指球筋に萎縮があり、手根掌側の叩打によって放散 痛を認めた。最も考えられるのはどれか。
1.前骨間神経麻痺
2.回内筋症候群
3.ギヨン(Guyon)管症候群
4.手根管症候群
4
10523歳の男性。左環指が伸びないとの訴えで来所した。3年前に左環指基節骨骨幹部骨折の既往があり、骨癒合はしているが掌側凸の変形を残した まま治癒したとのことである。PIP関節には約30度の屈曲拘縮を認めた。同関節の他動的屈曲は正常であるが、中指、小指を伸展位に保持した際の環指 PIP関節の独立自動屈曲は制限されている。なお、MP関節およびDIP関節の運動はほぼ正常である。PIP関節の屈曲拘縮を起こしている原因はどれか。
1.浅指屈筋腱の癒着
2.深指屈筋腱の癒着
3.側副靭帯の肥厚短縮
4.指背腱膜の癒着
1
10669歳の女性。ゴミを出した帰りに自宅前の凍結道路でしりもちをついて転倒した。右股関節部周辺に痛みがあったが、歩くことができたので自宅 に帰り朝食の準備に取りかかった。冷蔵庫の野菜室からネギを取るためにしゃがんで立ち上がろうとした際、右股関節部の痛みが強くなり立つことができなく なった。最も考えられるのはどれか。
1.股関節後方不全脱臼が完全脱臼となった。
2.大腿骨頸部外転型骨折が内転型骨折となった。
3.軽度の大腿骨頭すべり症が高度のすべりを起こした。
4.大腿筋膜張筋による弾発股が一時的な運動制限を起こした。
2
10714歳の男子。肥満体型。右膝関節部の痛みを訴えて来所した。はっきりとした原因はなく、1か月位前から遊んでいるときに、膝に痛みを感じる ようになった。3日前から膝部や股関節部に痛みが増強し、跛行が著明になってきたと訴える。膝には腫脹や圧痛はみられず炎症症状もないが、下肢を他動運動 させると股関節部に運動制限がある。最も考えられるのはどれか。
1.大腿骨骨肉腫
2.膝蓋軟骨軟化症
3.大腿骨骨頭すべり症
4.ペルテス(Perthes)病
3
10821歳の女性。自宅でコタツから立ち上ろうとしてよろけ、膝関節軽度屈曲位で下腿の外旋運動を強制された。膝関節部に疼痛が出現するとともに 患肢荷重および屈伸運動不能となったため来所した。膝関節は軽度屈曲位に弾発性固定され、持続性の疼痛、腫脹および膝外側に骨性の膨隆を認めた。この損傷で誤っているのはどれか。
1.膝蓋骨高位を認める場合が多い。
2.脛骨粗面が内方へ偏位している場合が多い。
3.膝蓋骨骨軟骨骨折の合併がみられる。
4.自然に整復されて受診する場合が多い。
2
10914歳の男子。中学入学後、陸上競技を始めた。1か月前から右膝に痛みを感じていたが、練習を休まずに継続していた。症状が悪化し、脛骨粗面の突出が目立ってきたので来所した。この患者に対する指導管理として適切でないのはどれか。
1.一時的なスポーツ活動の休止
2.突出部の継続的な圧迫
3.大腿四頭筋のストレッチング
4.疼痛部位へのアイシング
2
11035歳の男性。2か月前から起床後の歩き始めの際、左踵に痛みを感じていた。運動後や長時間の立ち仕事の後に痛みが増強してきたので来所し た。腫脹や発赤、感覚異常は特にみられなかったが、図のように足底部で圧痛点を認めた。また、足指を他動的に伸展させると同部位の痛みが再現された。最も考えられるのはどれか。
1.外脛骨障害
2.足根管症候群
3.足底腱膜炎
4.踵骨骨折
3
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