第2回柔道整復師過去問題 午後その2
51正しい組合せはどれか。
1.複数骨折 ―― 1本の骨が2か所で骨折したもの
2.重複骨折 ―― 2本以上の骨が同時に骨折したもの
3.複合骨折 ―― 近接部位に脱臼を伴って骨折したもの
4.複雑骨折 ―― 皮下骨折であって骨折部が粉砕したもの
1
52軋轢音を触知しやすい骨折はどれか。
1.異常可動性の存在しない骨折
2.骨折端間が離開している骨折
3.骨折端間に軟部組織の介在する骨折
4.骨折端間が接触している完全骨折
4
53小児骨折について正しいのはどれか。
1.年齢が高くなるほど骨癒合が早い
2.成人より不全骨折の比率が低い
3.変形の自家矯正力が旺盛である
4.骨端線部の骨折は成長障害のおそれがない
3
54グルト(Gurlt)の骨癒合日数で誤っているのはどれか。
1.脛骨 ――――― 4週間
2.大腿骨頚部 ―― 12週間
3.橈骨 ――――― 5週間
4.上腕骨 ―――― 6週間
1
55偽関節の発生原因でないのはどれか。
1.骨折部に働く剪力や屈曲力
2.骨折端間に軟部組織の介在
3.骨折端間が噛合したもの
4.骨折端間が噛合したもの
3
56骨折の合併症と原因との組合せで誤っているのはどれか。
1.フォルクマン拘縮 ―― 前腕筋の阻血
2.ズデック骨萎縮 ――― 四肢末梢部の骨折
3.無腐性壊死 ――――― 栄養血管の遮断
4.関節拘縮 ―――――― 骨面の癒着
4
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57骨折の固定について誤っているのはどれか。
1.再転位の防止を目的に行う
2.長期間厳重な緊縛包帯を行う
3.骨折部の上下の関節を含んで行う
4.良肢位を原則とする
2
58基本包帯法の別名について誤っている組合せはどれか。
1.亀甲帯 ―― 扇状帯
2.螺旋帯 ―― 折転帯
3.三角帯 ―― 三節帯
4.麦穂帯 ―― 人字帯
2
59脱臼について正しいのはどれか。
1.習慣性脱臼は肘関節に多い
2.介達外力による脱臼は比較的少ない
3.一般に捻挫の多い関節に発生する
4.症状の一つに弾発性固定がある
4
60正しいのはどれか。
1.外傷性脱臼は幼少年に多い
2.単純脱臼の場合は翌日から運動療法を行わせる
3.整復されず数週間経過した脱臼を陳旧性脱臼という
4.脱臼と骨折とが合併したものを複雑脱臼という
3
61正しいのはどれか。
1.随意性脱臼とは患者が意識的に脱臼、整復できるものをいう
2.外傷性脱臼の大部分は直達外力により起こる
3.膝蓋骨脱臼は外側側副靭帯が強いために起こる
4.股関節の中心性脱臼は骨頭の骨折を合併している
1
62胸骨骨折について誤っているのはどれか。
1.後傾姿勢をとる
2.両肩を前内方にすぼめる
3.腹式呼吸を行う
4.直達外力によって発生する
1
63肋骨骨折について誤っているのはどれか。
1.幼児の骨折はまれである
2.骨折部の変形は著明に現れる
3.介達痛を認める
4.深呼吸によって疼痛が増大する
2
64肩甲骨骨折について誤っているのはどれか。
1.直達外力が多い
2.上角骨折では上骨片が上内方に転位する
3.上肢を内転位に保持する
4.体部骨折は縦骨折が多い
4
65鎖骨骨折について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.小児では第三骨片を生じることが多い
2.直達外力によって多く発生する
3.繰り返し整復を行うと治癒が遷延する
4.整復位固定保持が困難である
3 4
/
66鎖骨骨折の固定法として適切でないのはどれか。
1.8字帯固定法
2.T字状副子固定法
3.ハンギングキャスト法
4.バンド固定法
3
67肩関節前方脱臼と誤りやすいのはどれか。
1.上腕骨外科頚内転骨折
2.上腕骨外科頚外転骨折
3.大結節単独骨折
4.小結節単独骨折
2
68上腕骨上端部の結節下骨折でないのはどれか。
1.解剖頚骨折
2.結節貫通骨折
3.大結節単独骨折
4.外科頚骨折
1
69上腕骨顆上骨折について誤っているのはどれか。
1.伸展型骨折の末梢骨片は後上方に転位する
2.屈曲型骨折は肘関節後方脱臼と外観が類似する
3.肘頭はヒューター線上にある
4.内反肘を後遺することが多い
2
70誤っているのはどれか。
1.フォルクマン拘縮は緊縛包帯で助長される
2.遅発性尺骨神経麻痺の原因として上腕骨外顆骨折がある
3.上腕骨内顆骨折は老人に多発する
4.上腕骨内上顆骨折は急激な肘関節の外転強制が原因となる
3
71誤っているのはどれか。
1.肘頭骨折では肘関節の伸展力が著明に低下する
2.前腕両骨骨幹部骨折(円回内筋付着部より上位の骨折)の末梢骨片は回内転位をとる
3.ガレアッチ(Galeazzi)骨折は尺骨骨幹部骨折に遠位橈尺関節脱臼を合併したものをいう
4.モンテギア(Monteggia)骨折は尺骨骨幹部骨折に橈骨頭の脱臼を合併したものをいう
3
72コーレス(Colles)骨折の末梢骨片転位で誤っているのはどれか。
1.背側転位
2.長軸短縮転位
3.回外転位
4.尺側転位
4
73関節内骨折でないのはどれか。
1.ガレアッチ(Galeazzi)骨折
2.背側バートン(Barton)骨折
3.掌側バートン(Barton)骨折
4.ショーファー(Chauffeur)骨折
1
74スナッフボックス(Snuffbox)の圧痛が著明な外傷はどれか。
1.舟状骨骨折
2.尺骨茎状突起骨折
3.豆状骨骨折
4.三角骨骨折
1
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75手の舟状骨骨折の好発部位はどれか。
1.遠位1/3部
2.中央1/3部
3.近位1/3部
4.結節部
2
76ベンネット(Bennett)骨折について誤っているのはどれか。
1.末梢骨片は橈側に転位する
2.母指は内転位をとる
3.第1中手骨骨頭部骨折である
4.関節内骨折で再転位を起こしやすい
3
77誤っている組合せはどれか。
1.第1中手骨基底部骨折 ―― ローランド(Roland)骨折
2.橈骨下端部骨折 ――――― コーレス(Colles)骨折
3.尺骨下端部骨折 ――――― バートン(Barton)骨折
4.骨盤骨折 ―――――――― マルゲーヌ(Malgaigne)骨折
3
78大腿骨頚部内側骨折の合併症で誤っているのはどれか。
1.沈下性肺炎
2.過剰仮骨
3.骨頭壊死
4.褥 瘡
2
79膝蓋骨骨折について正しいのはどれか。
1.介達外力による場合は大腿四頭筋の急激な収縮で発生する
2.筋の収縮によって中央より上部で発生する
3.腱膜下骨折では膝の伸展は著しく障害される
4.筋の収縮による場合は縦骨折が多い
1
80下腿骨下端部骨折はどれか。2つ選べ。
1.スチーダ(Stieda)骨折
2.デュピュイトレン(Dupuytren)骨折
3.コットン(Cotton)骨折
4.フランス ヒール(France heel)骨折
2 3
81脛骨の骨折について誤っているのはどれか。
1.PTBキャストは長期臥床を要する
2.スポーツなどによる疲労骨折が生じる
3.中下1/3境界部の骨折は遷延治癒になりやすい
4.皮下軟部組織が少ないため複雑骨折となりやすい
1
82足根骨骨折について誤っているのはどれか。
1.距骨骨折は壊死を生じやすい
2.踵骨骨折ではベーラー角が減少する
3.踵骨骨折では扁平足変形を残しやすい
4.アキレス腱の牽引により距骨骨折が起こる
4
83顎関節前方脱臼について正しいのはどれか。
1.男性に多い
2.下顎歯列が前方へ移動する
3.反復性(習慣性)脱臼にはならない
4.側頭下顎靭帯が断裂する
2
84肩関節脱臼について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.上腕の外転と外旋とが強く働く場合に多く発生する
2.烏口下脱臼が最も多い
3.上腕骨外科頚骨折の合併が最も多い
4.脱臼整復直後から肩関節運動を行う
3 4
85肩関節烏口下脱臼について正しいのはどれか。
1.上腕は内転位に弾発性に固定される
2.骨頭はモーレンハイム窩に移動する
3.関節窩が大きいために多発する
4.整復後8週間の固定を要する
2
/
86肩鎖関節脱臼について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.上方、下方および後方脱臼に分類される。
2.関節部が階段状に変形する。
3.烏口鎖骨靭帯が完全断裂したものは第二型である。
4.変形治癒を残すことは少ない。
1 2
87コッヘル法の整復順序で正しいのはどれか。
1.上腕の内転 → 内 旋 → 前方挙上 → 外転外旋
2.上腕の内転 → 外 旋 → 前方挙上 → 内転内旋
3.上腕の外転 → 内 旋 → 前方挙上 → 外転外旋
4.上腕の外転 → 外 旋 → 前方挙上 → 内転内旋
2
88肘関節脱臼について正しいのはどれか。
1.後方、前方、側方および上方脱臼に分類される
2.後方脱臼では前腕は仮性延長してみえる
3.合併症の一つに尺骨神経麻痺がある
4.受傷直後から骨化性筋炎の危険性がある
3
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89肘関節後方脱臼でヒューター線との関係で正しいのはどれか。
1.肘頭内方偏位
2.肘頭外方偏位
3.肘頭低位
4.肘頭高位
4
90肘内障について誤っているのはどれか。
1.腕尺関節の亜脱臼である
2.前腕は回内位を呈する
3.上肢全体を動かさないことが多い
4.0〜5歳の乳幼児に多い
1
91正しいのはどれか。
1.月状骨脱臼は高齢の女性に多い
2.月状骨脱臼では正中神経を圧迫することが多い
3.指節間関節脱臼は掌側脱臼が多い
4.中手指節関節脱臼は掌側脱臼が多い
2
92第1中手指節関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.背側脱臼が多い
2.種子骨が介入したものを複雑脱臼という
3.垂直脱臼ではZ字状の変形を呈する
4.固定期間は通常2週間程度を要する
2
93膝蓋骨脱臼について正しいのはどれか。
1.内方脱臼が多い
2.水平脱臼は非観血的療法の適応である
3.外方脱臼は反復性(習慣性)脱臼になりやすい
4.回転(反転)脱臼とは膝蓋骨が90度回転したものである
3
94外傷性膝関節脱臼について誤っているのはどれか。
1.側方脱臼の頻度が最も高い
2.膝窩動脈の損傷を伴うことが多い
3.後方脱臼は膝関節屈曲位で脛骨上端が前方から圧迫されて起こる
4.回旋脱臼は膝関節が捻転して起こる脱臼である
1
95脱臼について誤っているのはどれか。
1.多くは介達外力によって発生する
2.外傷性脱臼の中で肩鎖関節脱臼が最も多い
3.顎関節脱臼は関節包内脱臼である
4.ボタン穴機構は軟部組織により脱臼骨頭が絞扼される
2
96腱板損傷で出現するのはどれか。2つ選べ。
1.挙上時の雑音(クレピタス)
2.ドロップアームサイン
3.アドソンテスト陽性
4.スピードテスト陽性
1 2
97手関節の背屈不能で考えられるのはどれか。
1.筋皮神経麻痺
2.正中神経麻痺
3.尺骨神経麻痺
4.橈骨神経麻痺
4
98膝関節側副靭帯損傷について正しいのはどれか。
1.外側側副靭帯損傷の発生頻度が高い
2.前方引き出し徴候が陽性となる
3.完全断裂では膝の側方動揺性が著明となる
4.膝関節の嵌頓症状が現れる
3
99アキレス腱断裂について正しいのはどれか。
1.起立歩行が不能となる
2.足関節の自動底屈運動が不能となる
3.下腿三頭筋から腱へ移行する部位に好発する
4.トンプソンテストで足関節の底屈がみられない
4
100前距腓靭帯断裂について誤っているのはどれか。
1.足関節に強い内がえし力が加わって発生する
2.内がえし位を強制すると強い痛みを誘発する
3.足関節の背屈が不能となる
4.外果前方に限局性圧痛を認める
3
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